「日枝氏は最後まで煮え切らない態度だった」 権力にすがりつこうとしていた姿をフジ元役員が明かす 一方、中居氏は変装姿で友人を訪問

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「しきりに辺りを見回し……」

【全2回(前編/後編)の前編】

 フジテレビの第三者委員会は報告書の中で中居正広氏(52)の女性アナウンサーに対する“性暴力”を認定。さらに、日枝久取締役相談役(87)が醸成した閉鎖的な企業風土の問題も併せて指摘した。一方、報告書公表の数日前、中居氏は意外な人物の元を訪れていて――。
 
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 都心の最高気温が25度を記録し、夏日となった3月28日の昼前、東京・渋谷区の路上にその男の姿はあった。帽子をかぶり、サングラスとマスクで素顔を隠しているものの、しきりに辺りを見回す仕草が、かえって中居氏を周囲の風景から浮かび上がらせていた。

 中居氏は昨年から今年にかけて女性トラブルを相次いで報じられ、レギュラー番組6本を失った。1月23日に引退を表明したものの、コメントを発表しただけで記者会見を開いていない。女性誌はそんな彼について、都内高級マンションに引きこもっており、交際中の女性ダンサーが身の回りの世話を行っていると報じた。実際、騒動発覚後、中居氏の動静はまったく伝えられることがなかったのだ。

 しかし、奇しくもフジテレビが日枝久取締役相談役の退任を発表した翌日、中居氏は黒の高級外車を自ら駆り、渋谷区の高級住宅地に向かったのである。

中居氏が向かった場所は

 冒頭で紹介したのは、路肩に車を止めた中居氏が歩を進める場面だ。ニューバランスの白のキャップ、デサントの緑のフード付きパーカーに同じくデサントの黒のスウェットパンツ、足下はソールの分厚い白のスニーカー、手にデサントのベージュのカートバッグというラフな装いである。ちなみに、彼はファンの間ではスポーツウェアブランドのデサント好きで知られている。

 その中居氏が人目を忍んで訪れた先は女性トラブルでお世話になっている弁護士の法律事務所、ではなかった。そこは意外にも一級建築士の設計事務所。車とオフィスを往復すること数回、路上でも一級建築士の男性としばし話し込んだ彼は、最終的に茶色の大型封筒を手にしてその場を後にした。滞在時間は20分ほどというところなのだが、気になるのはいったい何の目的でそこを訪問したのか、だろう。

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