佳子さま「ブラジル訪問」に込めた思い 「ハイレベルな皇室外交」の担い手として「覚醒された」の声も

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移民と日系人に

 眞子さんも佳子さまも外国留学をご経験。また学業以外でも海外に足を運んで、国際感覚を身に着けた上で、公式訪問のご公務に臨むというステップを踏まれている。

 眞子さんの場合は2003年8月のタイ、06年8月のオーストリア、07年8月のマダガスカル、10年3月のラオスとタイの歴訪、同年7月のアイルランドと英国の歴訪と、渡航を重ねられた。さらに12年8月には英エディンバラ大に短期でご留学。この機会に仏、伊、バチカン、蘭も訪れ、国際基督教大の卒業を待って12年から15年までは英レスター大の大学院に留学しており、ここで修士課程を無事修了されている。その後は皇室外交を本格化。15年12月のエルサルバドルとホンジュラス、16年9月のパラグアイ、17年5月のブータン、18年7月のブラジル、19年7月のペルーとボリビア歴訪と、ご結婚で皇室を離れるまで毎年、旅をして国際親善に努めていた。

 一方、佳子さまは03年8月にタイを訪問した後、13年8月に米国へご旅行。17年9月に英リーズ大に短期留学され、国際基督教大を卒業した19年9月、オーストリアとハンガリーを公式訪問。その後、4年間のブランクを経て、23年11月のペルー、昨年5月のギリシャ、そして今度の6月には2国間の友好親善を深めるためブラジルへと向かわれる。

 秋篠宮さまは、ご両親である上皇上皇后両陛下の影響で、日本人の移民やその子孫の日系人に心を寄せる活動も続けてこられた。上皇上皇后両陛下と秋篠宮さまが定期的に足を運ばれてきたのが、JICA横浜(国際協力機構横浜センター)だ。ブラジル移住者を取り巻く環境の変化を常設展示で解説しているJICA横浜の海外移住資料館は、人気の商業施設「横浜ハンマーヘッド」や「横浜赤レンガ倉庫」の目の前にあり、同センターには上皇上皇后両陛下が04年4月と23(令和5)年2月に訪ねられたほか、美智子上皇后が単独で09年12月に訪問している。

 秋篠宮さまは06年9月と15年6月、23年2月に訪れており、祖父母や父の薫陶を受けた眞子さんも、18年5月と19年4月に訪問している。また今回、招聘に応えてブラジルを訪れることとなった佳子さまも、23年9月に足を運ばれていた。

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