国民民主の衆院議員に“パワハラ疑惑”…党関係者が被害の数々を明かす 「サポートすると言っておきながら放置」「叱責や詰問ばかりされて適応障害に」

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叱責や詰問ばかり

 そんな二人が再び接点を持ったのは、岡野氏が令和6年中と見込まれた衆院選への再挑戦に乗り出して以降。千葉5区からの再出馬に際し、岡野氏は工藤氏を選対本部の事務局長に指名した。

「市議になったばかりの工藤さんに国政選挙のノウハウなどなく、今回は岡野氏だけでなく天野幹事長にも意見を求めた。ところが二人はロクに相手にせず、それでいて会議の場で“今日のテーマは?”“議事録はどうなっているのか”と叱責や詰問ばかり。工藤さんは途方に暮れていました」

 イジメにも見える岡野氏らの言動は、複数の関係者が目の当たりにしていたが、

「総選挙半年前の昨年5月、工藤さんは適応障害と診断されました。6月には県連に離党届を提出。それを受けて、県連倫理委員会は調査を実施したものの、〈パワハラはなかった〉と結論付けた。倫理委の委員長は天野氏が務めていましたから、県連の調査に公平性が欠如していたことは明らかです」

“工藤市議の扱いがひど過ぎる”と猛反発

 これに県議や別の自治体の市議らが猛反発。県連に“工藤市議の扱いがひど過ぎる”と対応の改善を求めた。

「結果、印西市議が“県連への不信感”を理由に離党。工藤市議に理解を示していた県議と市川市議には県連から離党勧告が出され、二人は党を離れました。それが党本部の主導による再調査につながったわけです」

 当事者たちは何と言うか。工藤氏は「党本部は事実関係を包み隠さず明らかにするべきです」と訴える。

 対する岡野氏は「党本部の調査を控えておりコメントを控えたい」と一言。天野氏は「パワハラが一切ないことは関係者が証明している」と明言した。

 待ち受けるは“鎮火の壁”。

週刊新潮 2025年4月3日号掲載

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