中居氏“性加害トラブル”直後にフジ幹部が「かしこまりました! お役にたてるよう尽くします」 部下よりも懇意のタレントをかばう“内輪ノリ体質”への違和感
「スイートルームの会」と「BBQの会」
3月31日、フジテレビが公表した第三者委員会の調査報告書には、被害女性である元アナウンサー・Aさんが“被害”に巻き込まれるまでの一部始終が綴られていた。元フジ社員はこう語る。
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「報告書に目を通した印象は、中居さんもフジテレビの対応も本当に酷かったんだな、と。“業務の延長線上における性暴力”という表現にも納得しました。同時に、中居氏のために動いた社員の言動が、いかにもフジテレビらしいとも感じたんです。フジでは出演者とスタッフが公私ともに関係を深めて番組を盛り上げていく。それこそ、ベテランのスタッフは若いタレントの人生相談にも乗るし、次の企画について熱く議論することもあります。ただ、その一方でタレントとの距離感をカン違いする者も出てきてしまうわけです」
トラブルの発端は2021年11月――。フジの編成幹部だったB氏が制作統括を務める番組にAさんが出演し、2人がLINEの交換をしたことに始まる。B氏は中居正広氏(52)と公私ともに親しく、「まつもtoなかい」の立ち上げにも責任者として関与している。
まもなくB氏は、自らが中居氏らと企画していた外資系ホテルでの「スイートルームの会」にAさんを誘う。これがAさんと中居氏との接点となった。その後、Aさんと番組の忘年会で同席した中居氏は、別の会食の場でもAさんを呼ぶようB氏に提案したという。
そして、報告書の記述は“BBQの会”に至る。
「つきあっちゃえばいい」
中居氏は天候不順でゴルフの予定をキャンセルした23年5月31日に、BBQの会を計画し、B氏にショートメールを送った。
中居氏:「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。一般はさすがにね。となり、フシアナ(本文ママ)誰か来れるかなぁ。」
B氏:「アナウンサー調整してみます。何時からどこでバーベキューするイメージですか? 2~3人いれば大丈夫ですかね??」
中居氏:「時間はお昼過ぎくらいかな。アナも知らない子も多く。知ってる子がいいけど。結構知らない。」「自分が知ってる、アナ、誰だろね」
B氏:「(Aさんのフルネーム)に声かけてみようかなと思います。」
中居氏:「はい、知ってる笑」
この反応を見れば、中居氏がAさんの名前を聞いて歓喜したことは明らかだ。実際、AさんはB氏に誘われ、そして「仕事でプラスになる」と伝えられてBBQの会に参加した。問題はここからだ。BBQの会がお開きになった後、中居氏はB氏とAさんを伴って寿司店へ。その場でB氏はこう言い放ったという。
「(二人は)つきあっちゃえばいい」
Aさんは即座に「とんでもない」と否定したそうだが、このやり取りが事実だとすれば、かなり異様に思えてしまう。一般企業の接待の席では、すでに五十路に差し掛かった取引先の男性と、まだ入社から数年の女性社員に対して「つきあっちゃえばいい」とは軽口でも言わないだろう。ちなみに、Aさんは<中居氏が自分の親と同年代であり、MCとしての仕事ぶりを尊敬し、信頼していたため、連絡先の交換についても不安感はなかった>という。つまり、中居氏はそもそも恋愛対象ではないわけである。
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