「移動そのものがエンターテインメント」 小説家・上條一輝が「都内の移動は自転車に限る」と語る理由

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特にお勧めな深夜

 レンタサイクルを使うようになってから移動そのものが楽しみになった。夏の酷暑と、人通りの多いラッシュアワーを避ければ、都内の自転車移動は驚くほどに快適だ。特にお勧めなのが深夜で、車通りも少ない時間帯は自転車のゴールデンタイムにしてハッピーアワーである。

 私は酒を飲まないので、飲み会の後はだいたい自転車で帰る。15kmくらいならば1時間もあれば走破できる。深夜でも反射材を体に巻き付ける必要はない。都内の道は明るい。このあいだは22km走った。電車なら45分の距離に1時間半かかった。知人に話したら異常行動だと言われた。絶対そんなことないと思う。

上條一輝(かみじょう・かずき)
1992年長野県生まれ。早稲田大学卒。『深淵のテレパス』で創元ホラー長編賞を受賞しデビュー。

デイリー新潮編集部

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