披露宴に「武論尊さん」からメッセージが! 岸田劉生を大伯父に持つ女性画家が“大御所”に囲まれて結ばれたお相手は? 「頼もしいし、私を応援してくれる人」
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。
そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。
今回登場していただくのは、かの有名な「麗子像」で知られる岸田劉生を大伯父に持つ、画家で漫画家の岸田尚(たか)さん(年齢非公表)と、漫画関連のベンチャー企業でキュレーター、ディレクターを務める鷲谷祐也さん(48)。昨年8月8日に入籍、11月29日に披露宴で多くの人々の祝福を受けた。
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【写真を見る】超有名漫画家の直筆メッセージがずらり! 岸田尚さんと鷲谷祐也さんの披露宴
里中満智子さんや久住昌之さんらによる“肖像画”
2016年。それまで広告などの仕事をしていた祐也さんは、知人が立ち上げたベンチャーに加わった。
「個人的に漫画が大好きで詳しく、漫画を仕事にすることにチャレンジしてみよう」と思い立ったのだ。
漫画家とのネットワークづくりに苦心する中で「さまざまな先生とネットワークを持つ女性がいる」と聞いた。それが尚さんだった。
「多くの先生に自身の肖像画を描いてもらって、その展示会をしている女性らしい。いったいどんな人?」
興味を持った祐也さんが7月に東京・銀座で開催された「岸田尚肖像画展4」を訪れると、里中満智子さんや久住昌之さんらによる尚さんの肖像画が展示中だった。「孤独のグルメ」ファンとして久住さん作のリトグラフを購入したが、尚さんは彼を覚えていなかった。
「紹介すると用済みにされることも」
祐也さんは、「漫画関連の仕事をするなら」と共通の友人を通じ尚さんを紹介してもらい、知人を交えて飲みに行く機会を得た。結果、尚さんから多くの漫画家を紹介してもらえたが、実は尚さんは警戒していた。
「それまでもいろんな人に漫画家さんを紹介してほしいと言われてつなぎましたが、紹介すると私は用済みにされることも多くて」
だが、彼にそんな気配は皆無。むしろ一緒に飲み会に行ったり、彼が持つコネクションを紹介してくれたり。彼の会社が企画したちばてつやさんのトークショーの司会を、ちばさんとも親交がある彼女が依頼されたりと、交流は続いた。
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