【べらぼう】小芝風花も演じた“花魁”が目の前に! かつての吉原の地で「花魁道中」を“完全再現”【写真30枚】

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女郎の逃亡を防ぐ「お歯黒どぶ」

 奥浅草の街を歩くと、今も残る「お歯黒どぶ」の石垣が目に入る。吉原は一つの街になっており、周囲は女郎の逃亡を防ぐために水路で囲まれていた名残りだ。名前の由来は、女郎が使ったお歯黒を流したからとも、お歯黒のように黒く濁っていたからともいわれている。

 吉原の「大門(おおもん)」へとつながる「五十間道(ごじっけんみち)」入口には、「見返り柳」が。遊郭で遊んだ男が、帰り道にこの柳の辺りで名残りを惜しんで振り返ったことから名前が付いたとされる。現在の柳で6代目とか。

 遊郭は、やはり「悪所」であり、劇中での描き方にも賛否があるが、結果的にはかつての吉原の地を盛り上げた。吉原から生まれた芸術や文化は、今なお人々の心を揺り動かしている。

撮影・水谷和政

週刊新潮 2025年3月20日号掲載

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