「愛子さまの自然なほほ笑みと異なり…」 悠仁さまの成年会見を識者はどう見たか 「国民がほほ笑ましく思えるお答えがあってもよかった」との声も

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「俗離れした皇族らしさ」

 また、コラムニストの辛酸なめ子氏は、

「これまで悠仁さまは、高校ご入学の会見でもマスクをなさっていたこともあり、無表情の印象が強かったのですが、この会見でお人柄が伝わったのではないでしょうか。趣味は野菜栽培やコメ作りとも仰っていて、いい意味で俗離れした皇族らしさを感じました」

 としながら、

「愛子さまはかつて『家族の思い出話を挙げると、たくさんあって日が暮れてしまう』という趣旨のご発言をされていました。悠仁さまも今回、『トンボを観察していると気が付いたら日が暮れてしまっていた』などと仰っていた。愛子さまの会見への“アンサー”というのか、不思議な統一感を覚えましたね」

「もう少し具体的に伺えればよかった」

 言うまでもなく愛子さまと悠仁さまとでは、お立場がおのずと異なってくる。それは今回、ご自身がいずれ継がれる「象徴天皇」のあり方について問われていたことからも明らかである。皇室制度に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授が言う。

「悠仁さまは、象徴天皇の存在について『上皇陛下がお考えになってこられ、天皇陛下が先日の会見で仰っていたように、常に国民を思い、国民に寄り添う姿なのではないかと思います』と述べられました。こうした精神を引き継ぎ、将来の皇室を担っていくご決意の表明なのだと感じましたが、例えば戦争についての向き合われ方など、もう少し具体的に伺えればよかったと思います」

 五つの質問の後にはアドリブでお答えになる「関連質問」があり、

「そこでは戦後80年の節目にあたり、上皇ご夫妻から戦争の話を聞かれたことがあるかと尋ねられました。悠仁さまは『お会いした際に戦争について伺う機会はありました』としながらも『詳細は控えさせていただきたい』と切り上げてしまわれた。何をお聞きになってどう受け止められたのかという点を仰っていただけたならば、悠仁さまのご決意は国民の胸にいっそう響いたことでしょう」(同)

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