京大卒の頭脳派ウォーカー「山西利和」が世界新記録 失格を招いた「厚底シューズ」が復活の原動力に
一時は引退を考えた
東京五輪20キロ競歩銅メダリストの山西利和(29)といえば、京大工学部卒の“頭脳派ウォーカー”として知られている。
世界陸上選手権は2019年ドーハ大会、22年オレゴン大会を連覇。ところが、23年ブダペスト大会はトップと周回遅れの24位に沈んだ。その半年後に行われた日本選手権も、歩型が乱れて失格となり、パリ五輪代表入りを逃している。
山西はなぜ失墜したのか。
「厚底シューズのせいです」
と、スポーツ紙記者。
マラソン界で定番となった厚底は、競歩界にも浸透し始めた。...