「あなたたち、挨拶できないの?」大物女優からまさかの一言…憧れの「夜ヒット」で「頭が真っ白に」
「字も書けないの」
その時のトークテーマが「サイン」。私たちはグループなので、一人で街にいる時に声をかけられたら、「グループなので1人ではサインできません」と答えています、という話をしたんです。そうしたら、加賀さんが「あなたたち、字も書けないの」とかぶせてきて(笑)。
今になって思えば、あれは加賀さんなりのジョークだったんですよね。番組を盛り上げるために、わざと言ってくださったんだと思います。でも、当時は本当に怒っていると思っていて、恐怖でしかなかったです(笑)。
みな顔面蒼白で立っていると、古館さんが「では、ここで歌ってもらいましょう」と言ってくれて、歌う準備をしました。スタンバイして、いよいよ歌う時に、古館さんが「CoCoちゃんで、『はんぶん不思議』です」と言ったら、加賀さんから「全部、不思議よ」と言われて、歌に入りました……。みんなで顔を引きつらせながら必死に歌っていましたね(笑)。
歌い終わった後、CMに入ると、加賀さんが笑顔で「よかったわよ、お疲れ様」と言ってくれました。番組が終わり、楽屋に挨拶に行った時、加賀さんは笑いながら「いいのよ。全然、そんなの気にしてないわよ」と言ってくれて、ようやく肩の力が抜けました。
当時は歌番組のほかにも、バラエティ番組にもよく出て、体を張っていましたね。「アイドル水泳大会」にも出ましたが、大っ嫌いでした。他のアイドルの方に「嫌だった番組」を聞いたら、絶対にあがると思います(笑)。
高いところからジャンプしたり、泳いでいるところをカメラで追われたり、水着で歩いているところを水中カメラで撮られたりとか……。いつどこで自分の姿、胸やお尻が撮られているかわからない状況で、1日中やるわけです。しかも、すごく朝早くからスタートするので、みんなで大磯ロングビーチに前乗りして泊まっていました。
撮影時期はだいたい、夏の始まりくらい。ものすごく寒い日もあれば、逆にすごく暑い日もあるんです。いろんな仕事の兼ね合いで、日焼けしたくないのに、プールで撮影をしていると、すごい日焼けしてしまうことがよくありました。水着の跡がくっきりついてしまったりするんですよね。
寒い時には、鳥肌が立つくらいの寒さになります。しかも、上着を着るわけにもいかないんです。だから、水着のままで、寒さに耐えながら撮影しているんですが、バスタオルを肩にかけるくらいが精一杯。半日以上ずっとその状態で撮影をしたこともあります。
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