歯が11本無くなっていた 48歳の若さで他界した世界的歌姫の悲し過ぎる晩年

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彼女が発見されたバスタブは66度のお湯がーー

 2012年2月11日、ホイットニーはグラミー賞前夜のパーティーに出席するために、ビバリーヒルズに滞在。ビバリー・ヒルトン・ホテルのバスタブで意識を失っているところを発見され、死亡が確認された。

 死因はコカイン使用と心臓発作と発表されているが、『スポットライトの光と闇』によると、歯が11本失われていたことやバスタブの湯の温度が66度だったことなど不審な点は多く、真実が解明されたとはいえない。

 彼女は生まれ育ったニュージャージー州ニューアークのニューホープ・バプテスト教会で葬られた。

 2015年、娘のクリスティーナも母親と同じようにバスタブで意識を失う。その夜は同居していたボーイフレンドのニック・ゴードンという男性らとホームパーティーを楽しんでいた。半年間意識不明が続いた末、生命維持装置が外された。

 検死では「死因不明」とされたが、『スポットライトの光と闇』によると、周囲は納得していない。3年後、現場にいたニックの友人もドラッグの過剰摂取で死去。ニックのまわりで3人も死亡した。死者が多過ぎる。

 2015年、クリスティーナの遺産管理団体がニックに対し、不法死亡訴訟を起こした。ニックはクリスティーナに対して殴る蹴るの暴行を加え、人との接触を制限し、彼女の銀行口座を操作し、ドラッグ入りの酒を飲ませていたと訴えた。

 ニックは出廷せず、フロリダへ逃亡。クリスティーナの遺産管理団体は勝訴した。裁判所はニックに対し、彼がクリスティーナの口座から奪った約157万5000ドルを含めて3600万ドルを支払うことを命じる。しかし、結審からおよそ3年後の2020年、ニックはフロリダで、ドラッグの過剰摂取で死去した。

 ボビー・クリスティーナ・ブラウンの死にニック・ゴードンが関与していたことは法廷で認められた。しかし、ホイットニー・ヒューストンの死については、まだ謎が解明されていない。

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