ガールズラブが題材の異色ドラマ 連ドラ初主演の25歳、本読みで相手から言われた「救いの存在になってほしい」

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工藤美桜インタビュー

 1月9日からMBSドラマフィル枠で放送中の連続ドラマ「コールミー・バイ・ノーネーム」は、ゴミ捨て場から始まる異色のガールズラブ・ドラマ。美しい女性をゴミ捨て場で拾ってしまう主人公・世次愛(よつぎめぐみ)役で連続ドラマ初主演をとげたのが女優・工藤美桜(25)だ。ドラマへの思いや、俳優業へのこだわりを聞いた。【大宮高史/ライター】

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 本作は、ミステリー作家の斜線堂有紀氏の同名小説が原作。大学生の愛が、ゴミ捨て場に捨てられていた古橋琴葉(尾碕真花)を拾う出会いから始まる。琴葉に惹かれる愛だが、実は琴葉という名前は彼女の本名ではなく、本当の名前を当てられるまで恋人になるという賭けを持ちかけられる。友人になりたい愛は賭けに応じて琴葉と付き合っていくが、次第に琴葉の本名にまつわる過去に近づいていく。

「原作を手に取った時、私も愛と一緒に琴葉の本当の名前を知りたくてどんどん読み進めていきました。セリフが独特で、なんだか繊細な数学を解いていくような印象もあって。複雑な愛の物語に、どこまで踏み込んで演じればいいんだろう? という壁を感じました」

 愛を翻弄する、ミステリアスな琴葉を演じた尾碕とは5年ぶりの共演。ともにドラマ初主演だが、1歳差の2人はすぐに打ち解けていった。

「本読みの時に真花ちゃんが『救いの存在になってほしい』と言ってくれました。でも私から見たら、彼女は頼もしいのに可愛いところもあって、カメラが回っていないとすごく笑顔が多くて無邪気な子。だから一緒にいると、琴葉に翻弄される愛の気分にもなります。彼女がナチュラルに琴葉になりきってくれたから、私も信頼して愛の感情を出していけました」

 芸能界入りは2009年。グラビアやモデルも経験しつつ、女優としては「仮面ライダーゴースト」や「魔進戦隊キラメイジャー」など、ライダーや戦隊モノでブレーク。

「キラメイピンク役でヒロインをいただいた『キラメイジャー』は同じ世代の子と一丸になって作ったドラマで、皆さんのガッツがすごくて。『もっとチャレンジしていかないと!』と刺激を受けた1作です」

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