こんなにぶりっ子だったっけ? 「清楚なヒロスエ像」から今も脱却できない広末涼子 出演したYouTubeが大コケ

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同じ不倫女優でも……自己流の表現を貫き独自のポジションを築いたキョンキョンとの違い

 清楚な見た目でドロドロの不倫、というと斉藤由貴さんと比べられがちだが、広末さんの理想はキョンキョンこと小泉今日子さんなのではないか。従来のアイドル像に従わず、自分らしい表現を貫いて大成功した人だ。事務所に無断で髪を切ったエピソードに始まり、奇抜な衣装やセルフパロディー的な「なんてったってアイドル」の衝撃。業界人や同業者からも絶大な支持を集め、セルフプロデュースの才能をどんどんと開花させていった。エッセイや書評もうまく、作詞を手がけた「あなたに会えてよかった」では、レコード大賞で作詩賞も受賞している。

 一方で2018年に明るみに出た不倫については、批判から逃れられなかった。一般人の妻子を持つ相手俳優は離婚、小泉さんは事務所を退所し休業へ。広末さんと同じルートをたどっている。しかし昨年は小林聡美さんとのW主演ドラマ「団地のふたり」が話題に。人気ドラマ「最後から二番目の恋」の続編制作も報じられている。2015年に立ち上げたプロデュース会社も好調で、来年までスケジュールがいっぱいだそうだ。

 広末さんと正反対で、キョンキョンは「染められる」ことを喜ばない。最初の頃は迷いもあったそうだが、「地元・厚木の友達が喜んでくれるには」という基準を見つけてからはどんどん自己表現が楽しくなっていったという。キャリアウーマンに母親にサイコパス殺人者まで演じる役柄も幅広く、固定化したイメージもない。いや、イメージが固定化しないよう、ずっと変わり続けているロックな人なのだろう。

 片や広末さんには、「透明感」という言葉が長い間ついて回っていた。奔放な私生活を想像させない、色素の薄い童顔パワーは絶大だったといえる。でも今にして思えば、その「透明感」の正体は色素の薄さというよりも、空っぽな内面に負うところが大きかったのではないか。キョンキョンだって童顔だが、受ける印象は正反対だ。みっちりと年輪のように詰まった、タフな年の重ね方を感じる。

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