「芸能プロが犬猫をタレントとして飼うなんて…」 窮地のスウィートパワーが「動物部門」を作った舞台裏

エンタメ

  • ブックマーク

好きな食べ物「ちゅーる」

 なんと、所属タレントが続々と流出する中で、犬や猫を売り込んでいるのだ。

「マネージャーの名刺には〈アニマル担当〉とありました。“動物部門を始めました。なんでもやります”と言うのですが、正直キツいと思いましたね」

 事務所のサイトには〈アニマルパワー〉なるページがある。そこには猫の「まる」、犬の「ヴァニー」と「ぴょん太」の“宣材写真”が掲載されている。

 さらに、例えば「まる」のプロフィールには〈趣味 走り回ること、人の足にからまること〉〈好きな食べ物 ちゅーる、カリカリ〉など、しっかり“タレント”の基本情報が書き込まれているから念入りなことである。

 プロデューサーが続ける。

「三匹のうち代表作が記されているのは“まる”だけで、3年前の『真犯人フラグ』(日テレ系)でした。古くは木之内みどり主演の『刑事犬カール』に始まり、安達祐実の『家なき子』の“ピュンピュン”、アイフルのCMでおなじみになったチワワなど、アニマル名優がいないわけではありません。『南極物語』や『子猫物語』といった、犬猫で歴史的興行収入を得た映画もある。ただ、ドラマ部が動物をキャスティングするときには、動物専門のプロダクションに頼むのが通例なんですよ」

 とした上で、

「大手芸能プロが犬猫をタレントとして飼っているなど聞いたことがありません。かつてのトップ女優の宝庫がここまできたかと、ショックですね。動物は“ギャラを上げろ”なんて文句を言わないにしても、“当たる”確率は宝くじ1億円級の難易度でしょう。厳しいと思います」

週刊新潮 2024年11月28日号掲載

ワイド特集「捲土重来」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。