「ようやくプロポーズの約束を果たせる」 作家・逢崎遊が語る、8歳年上の恋人の“容赦ないダメ出し”
「小説家にならないと結婚できない」という私の言葉に…
「正しき地図の裏側より」で小説すばる新人賞を受賞し、2024年に作家デビューを果たした逢崎遊さん。7年に及ぶ下積み生活を支えてくれたのは、8歳年上の恋人だったという。狭い部屋で肩を寄せ合い、創作論をぶつけあった二人が手繰り寄せた未来とは?
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小説家デビューを志した7年前から書き続ける生活を優先していたため、稼ぎも貯金もほとんどなかった。作品は年にいくつも書いていたが、どれも賞にかすりもしない。ただ、その当時出会った恋人だけは私の作品を読んで「絶対いつかはデビューできる」と真顔で言った。...

