記者をリングでフルボッコにした傷害事件も…2度目の薬物逮捕「エンセン井上」の悪すぎた素行

スポーツ

  • ブックマーク

記者をフルボッコ

 もともと、その気性の激しさが知れ渡っていたが、その頃、立て続けに“事件”を起こし、プライベートにも影響を与えてしまった。

「00年7月、元レスリング世界王者で元格闘家の山本美憂さんと結婚したのですが、前年の3月、山本さんとの交際について聞こうと、週刊誌の記者が埼玉県内のジムで井上容疑者を直撃しました。その際、記者の態度や質問にキレて、『これ、スパーリングね!』と、記者をリングでフルボッコにしてしまったのです。その傷害事件で、02年に懲役6月、執行猶予2年の有罪判決を受けました」(先の業界関係者)

 さらに、02年には元所属会社社長を恐喝・暴行したとして民事訴訟を起こされ、04年に賠償命令を受けた。さすがに山本美憂も、もう付き合いきれないと思ったのか、04年8月に離婚。その後、井上容疑者はプロレスのリングにあがったり、元プロレスラーで格闘家の前田日明氏が、不良の更生支援を目的に立ち上げた格闘技イベントTHE OUTSIDERのプレゼンターを務めたりしていた。

 上述の通り、08年10月、警視庁池袋署に大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕となる。公判の被告人質問で「2、3年前から吸引し始めた。ファンにも迷惑を掛け、反省している」と述べたが、検察側は「弟子に大麻を分けて一緒に吸引したこともあり、指導する立場でありながら悪質」と指摘していた。そして今回の薬物事件で16年ぶり2度目の逮捕となってしまった。

「1回目の逮捕の時は、離婚による孤独感や表舞台から遠ざかったことによるさみしさがあったようだが、今回はニュージーランド国籍の妻も逮捕されました。米国側での薬物調達や仲介役の共犯者がいると見られており、入手経緯やルートを含めて徹底的に調べる方針です」(全国紙社会部記者)

 周知のように、「BREAKING DOWN」の出場選手の逮捕が相次いでおり、暴行や傷害、恐喝などで3月だけでも5人の逮捕者が出ている。井上容疑者はそのオーディション動画で運営に苦言を呈し、逮捕者の更生をサポートするように呼びかけていたが、自身はまったく更生できていなかったようだ。

 弟子のスダリオは6月2日、都内で開催される「BREAKING DOWN 12」にて元K-1王者で、総合格闘家の安保瑠輝也(28)との対戦が決定。井上容疑者がセコンドに付くことはできないが、それが試合に影響するのか――。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。