深谷市が選んだ渋沢栄一のそっくりさんも起業家 本人は「ちょっとだけ通じるものがあるかな」

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 新しい紙幣の発行まであと70日を切った。新1万円札の顔となる渋沢栄一の出身地・埼玉県深谷市も、絶好のPRの機会とばかりに盛り上がっている。

「3月25日には市長が出席して“100日前セレモニー”を開催しまして、市役所ではX(旧ツイッター)でカウントダウンを始めています。新札切り替え前日の7月2日には前夜祭を予定しており、当日の3日は渋沢の生誕地である血洗島でビアガーデンを開く予定です」(深谷市役所渋沢栄一政策推進課の担当者)

 イベントがめじろ押しなのだが、目下、深谷市でもっとも忙しいといわれている人たちが「渋沢栄一そっくりさん」だ。新札のイベントがあるたびお呼びがかかっており、もちろん、100日前セレモニーにも登場している。

「立候補したのは3人だけでした」

 でも、どうやって“そっくりさん”を探し出したのだろうか。

「ご存じのように新札のデザインは2019年に決まったのですが、それを受けて同年5月、市内の渋沢栄一記念館などで“渋沢栄一翁 そっくりさんコンテスト”の投票を行ったのです。締め切りまでに約2000票が投じられました」(同)

 そこで1位になったのが向井正義氏(75)である。渋沢翁と比べてみたが、似ているような、そうでもないような――。

 再び市役所に聞いてみる。

「いろいろご意見はあるかと思いますが、実はコンテストに立候補したのは3人だけでした。その人たちが1~3位になったということです。やはり“そっくりさん”は、イベントに出てもらわなくてはいけないので、ただ似ていればいいというわけにはいきません。向井さんも『深谷東ロータリークラブ』の元会長という立場にあったので、立候補していただきました」

「ちょっとだけ通じるものがあるかな」

 というわけで、当の向井氏に聞いてみた。

「新札の発行日が近づいてきたこともあって、あちこちで声をかけられるようになりました。顔が似ているかどうかは別にして、自分で事業を興したことが渋沢さんとちょっとだけ通じるものがあるかな。私は27歳の時に電気関係の会社を作り、その後は、人材派遣会社(グッドスタッフ)を設立、今も代表取締役を務めています。渋沢さんとの親戚関係? いやいやありません」

週刊新潮 2024年4月25日号掲載

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