「水原通訳」に続いて「小池都知事」も疑惑再燃…なぜか“学歴詐称”に使われやすい大学の共通点とは?

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大卒なのに高卒と偽る

〈ショーンKが学歴を偽ったようですが、何が問題なのでしょうか。専門学校なのか、大学の偏差値表にハーバード大学という学校は載っていません。受験常識ですが、大学名にカタカナがある学校は低偏差値です。息子が卒業した一橋と偽ったならば大問題ですが、今回の件は小事です。〉

 ネタツイートの場合、「東大」「京大」、もっと言うと「東大理III」などと書くのかと思ったら、絶妙なラインで「一橋」である。これも上記学歴詐称者と同じような気持ちがあったのではなかろうか。山本お母さんの投稿を見ると、息子が人事に配属され、東大の学生を落とす、と書いているわけで、「ボケてるんですよ~」というニュアンスも感じられる。

 一方、大卒はバス運転手になれない、という方針のバス運営者(市営等)も存在するが、バス運転手になりたいあまり、大卒なのに高卒であると学歴詐称をした人々は案外多い。これはなぜか怒る気になれなかったことを思い出した。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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