河野太郎大臣の「中国企業ロゴ問題」が追い風となる二人の議員は? 自民党総裁レースにも影響

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“次期総裁選を意識していることを隠さなくなった”

 自民党幹部が指摘する。

「“親中派”のレッテルが貼られる林さんだが、25日の会見では“エネルギーセキュリティーは国の安全保障の中核の一つであり、関連政策の検討に当たっては他国から干渉されない体制を確保しなければならない”と懸念を表明した。あの人はこれまで一匹オオカミのような立ち居振る舞いが多く、個々のテーマには関与しない印象が強かった。それだけに党内は“高市さん同様、いよいよ次期総裁選を意識していることを隠さなくなった”との話で持ち切りだよ」

 もっとも、河野氏の火消しも早かった。大林氏が25日に海外出張から帰国するや「いつもいろいろやっていただいてありがたいが経緯を説明してほしい。説明資料も欲しい」とし、後日本人から委員の辞任も引き出している。

 再び政治部デスクの解説。

「それでも林氏は28日の会見で“河野氏のもと、内閣府において中国政府から不当な影響を受けていなかったかなどの調査を行うというふうに承知をしている”と追い打ちをかけた。秋の総裁選に向けては、麻生太郎副総裁が推す、自分と同じ岸田派の上川陽子外相がポスト岸田の有力候補として急浮上中。あえて中国に厳しい姿勢を示すことで河野氏との差別化を図りつつ、党内保守派の支持を取り付けようと考えたんでしょう」

 河野氏の隠しきれない“中国愛”が、自民党総裁レースの号砲だなんて。

週刊新潮 2024年4月11日号掲載

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