「カリスマ美容師」はコンビニで何を買う シャンプーの合間の「アルフォート」と日本の男子をオシャレにした定番商品

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『あなたとコンビニとニッポン』青木大地×渡辺広明

 全国5万8,000店舗、年間159億人が買い物する“コンビニ超大国ニッポン”。老若男女、昼夜を問わずさまざまな人が訪れるコンビニは、その目的や利用方法も人によってさまざまだ。「コンビニとの付き合い方」を覗いた先に見えてくるものとは? コンビニジャーナリスト・渡辺広明氏が、ゲストを招きコンビニについて大いに語り合う──。

 今回のゲストは、カリスマ美容師にして業界大注目のサロンを展開する「COA」社長・青木大地氏(34)。現場に立ち月間500万円売り上げる美容師でありながら、自社ブランド商品の開発など、その活動は多岐にわたる。そんな美容師・経営者として活躍する背景には、コンビニとの深い関わりがあったようだ。

お金も時間もない、下積み時代のコンビニ飯

渡辺広明(以下、渡辺):
青木さんとは「ビヒダス」と埼玉のローカルスーパー「ベルク」のキャンペーン企画でご一緒し、それが縁で今回の対談をお願いしました。今日は定休日とのことですけど、こちらの「COA GINZA」の店舗は相当広くて、この間、朝来た時は全席埋まっていましたね。

青木大地(以下、青木):
2フロアで170坪あるので銀座だと一番大きいかもしれないですね。いまオープンして3年目で、会社自体はいま5期目です。

渡辺:美容室って異業種の方が経営している場合も近年は多いそうですが、美容師として青木さんは今も現場に出ているんですよね?

青木:月250人ぐらいカットしています。

渡辺:美容師は、とくに下積みの頃は拘束時間が長くて大変なイメージあります。

青木:独立前は銀座や代官山、表参道にあるカリスマ美容サロンで働いていました。当時は朝6時から朝練して、営業後も終電まで夜練もあるという働き方で、コンビニが役立ちまくっていましたね。「COA」は自分の20代がハードすぎて、ちゃんと売上を立てながら、業界を変えようという思いで立ち上げた会社です。

渡辺:じゃあ、朝練の前にコンビニで朝飯とか買っていたんですか? コンビニしか開いてないですもんね。

青木:練習に使う道具代とかも自費でお金もないから、5個入りのヤマザキ薄皮クリームパン(※現在は4個入り)やブルボン「アルフォート」をよく買っていました。営業が始まったら始まったで、新人は休憩なしでひたすらシャンプーでしたから、合間に食べるんです。先輩の買い出しでもコンビニはよく利用していましたし、あとはセブン・イレブンの冷凍フルーツも好きで僕はよく買っていましたね。冷たいし、水分補給できるし。

渡辺:クリームパンと「アルフォート」だけだと口の中パサパサですもんね。青木さんにもそんな体育会系の修行時代があるんですね。休憩なしの職場なんて今どきほぼないでしょ?

青木:うちはちゃんと法令遵守だし、少なくとも僕と同世代の経営者の美容室はきちんとしているんじゃないかと。でも、今も昔の職場の方々とは仲良くて、ごはんとかも全然行きますよ。

渡辺:まあ、当時の業界の慣習としてそういう実態もあった、と。

青木:厳しい時代でした(笑)。

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