目玉の星麻琴アナは“三番手扱い”で良いのか…新装「ニュースウオッチ9」に早くも暗雲

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 4月から新メンバーとなった「ニュースウオッチ9」(NHK総合)は、星麻琴アナに加え広内仁キャスターと佐藤真莉子キャスターの3人体制に。2006年の番組開始以来、記者出身のキャスターが2人同時に起用されるのは初めてのことだ。

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 4月1日の初日、番組は東京・千鳥ヶ淵の桜の映像で始まった。

広内キャスター:新年度が始まりました。「ニュースウオッチ9」も新しいメンバーでスタートです。

――オープニング曲が流れ、画面がスタジオに切り替わる。左から佐藤キャスター、広内キャスター、そして星アナの3人が並んでいる。3人揃って「こんばんは」の後だった。

広内キャスター:「ニュースウオッチ9」です。今日からはこの3人でお届けします。

 このあたりで、アレ?と思った視聴者もいたかもしれない。3月まで、番組の第一声は林田理沙アナだったのだ。NHKの報道関係者は言う。

「メインは広内キャスターということです。彼の左が佐藤キャスターで、右が星アナ。つまり、星アナは今年1月17日まで青井実アナが座っていた位置になりました」

 青井アナはNHKを退局し、現在はフジテレビの夕方のニュース番組「Live Newsイット!」でメインを務めている。彼がキャスターを務めていた時の「ニュースウオッチ9」は、左から田中正良キャスター、林田アナ、青井アナが並んでいた。

「彼の位置づけは3番手でしたから、星アナも3番手ということになります」

 アナウンサーなのにメインじゃない?

記者キャスターの重用

「もともと『ニュースウオッチ9』は、アナウンサーが用意された原稿を読み上げるストレートニュースとは異なり、キャスターが自分自身のコメントもできるテレビ朝日の『報道ステーション』に対抗するために立ち上げられたプロジェクト番組でした。そのため、代々のキャスターの1人は記者、もう1人はアナウンサーが務めてきたのです。青井アナがそこに加わったのはイレギュラーでしたが、4月から記者のキャスターを2人に増やしたために、星アナがサブ的な位置づけになってしまいました。上層部は経験を積んだ記者を前面に出すという考えで2人を抜擢したわけですが、局内では『このままでいいのか』という声が出始めています」

 何が起こっているのだろう。

「広内キャスターは以前から政治部記者として『ニュースウオッチ9』に出演していたのですが、メインキャスターとなった今もコメントの内容が変わっていません。かつての大越健介キャスターや有馬嘉男キャスターにあった斬り込み感や庶民感覚、有権者を代表するような自分自身の意見が感じられません」

 確かにまだ堅いが、スタートして1週間しか経ってないのだから無理もないだろう。広内キャスターは解説で“巻物”の小道具を使って親近感を出している。

「佐藤キャスターも能登半島地震や台湾地震で現地取材を行っています。現場からの中継はフィールドリポーターでもよかったのですが、東日本大震災や社会部での取材経験が豊富という理由で佐藤キャスターを派遣したのです。ところが、中継はナレーションを加えないと内容が伝わらないほどで、現場リポートとしては物足りなさが残りました」

 彼女だって緊張していたはずだ。

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