易者の祖母が手相を見ていつも口にした「4文字熟語」 看護師兼作家・前川ほまれが明かす変わった思い出とは

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猫を5匹飼っていた独居の祖母

 2017年、『跡を消す』でデビューした、看護師兼作家の前川ほまれさん。特殊清掃や精神医療などを題材にした作品が次々と話題となり、最新刊『藍色時刻の君たちは』で第14回山田風太郎賞を受賞。そんな新進気鋭の著者が幼き日に東京で顔を合わせていた、道端で手相を占う祖母との少し変わった思い出とは。

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 私は幼少期から宮城県の港町で生活をしていたが、父方の祖母は東京で暮らしていた。私が小学生の頃までは毎年夏休みになると、祖母の家に遊びに行くのが恒例だった。...

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