「ディズニーランド旅行で逮捕」「2000万円返還訴訟」6代目山口組の若頭補佐だった直参組長について今囁かれていること

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かなりレアケースな降格

 6代目山口組の2次団体・11代目平井一家(本部:愛知県豊橋市)について、執行部のみならず若手も含めて多くが組織を抜けたのではないかなどといった噂が駆け巡っているという。平井一家をめぐっては、1月に薄葉政嘉(うすばまさよし)総裁が6代目山口組の若頭補佐から降格される人事が話題となった。何が起こっているのか、6代目山口組本部はどうみているのか、お伝えする。

 テキ屋である11代目平井一家の歴史は幕末までさかのぼり、その庭場(営業範囲)は豊橋市、岡崎市をはじめとして、安城市、そして知多半島に及んでいる。

 11代目を率いる薄葉政嘉総裁は、昨年7月、ディズニーランド観光に際して身分を隠してホテルを利用したことで逮捕されたことが話題になった(【関連記事】〈暴力団組長が「ディズニーランドに行きたい」という内妻の願いをかなえて逮捕された〉で詳報)。

懐事情に問題があるという見方が

 その薄葉総裁が6代目山口組の若頭補佐から降格されたのは今年1月のこと。薄葉総裁は、同じ若頭補佐で次世代のリーダーとされる3代目弘道会の竹内照明会長とは兄弟分の間柄。代替わりでもなければ若頭補佐から降格というのは通常の人事ではなかなか想定できないものだ。それだけに何があったのか、物議を醸した一件だった。

 なかなか理由は判然としないが、どうやら平井一家の懐事情に問題があるという見方が浮上している。

 その一因として挙げられるのが、地元の露天商組合との揉め事だ。昨年11月、愛知県東部街商協同組合が薄葉総裁を相手取り、この4年間で支払ったみかじめ料2000万円余りの返還を求める訴訟を起こした。この組合はみかじめ料を支払い続けたことで、県の公安委員会から組合名を公表され、地元の祭りなどへの出店を拒否されるに至り、暴力団との決別を宣言していた。コロナ禍以降、テキ屋の経営環境が激変し、それが好転しない中で“身内”からの訴訟提起はショックも大きかったことだろう。

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