40歳を過ぎて年下女性と結婚したものの…初夜は見事に拒絶、その後、彼女の寝室に忍び込んで聞かされた言い訳に、夫は「それはないだろう」

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 妻がストレス源だと認めながらも、離婚など考えもしない男性がいる。結婚という形が大事なのか、壊す行為がめんどうなのか。中途半端な生活を続けてはいるが、気持ちの部分はすっぱり割り切れるわけではない。清原竜一郎さん(46歳・仮名=以下同)は、「現状維持がいちばん楽だとも言えますね」という見解を述べた。

「僕は浮気はしていない。それなのに妻は僕を“浮気野郎”呼ばわりするんですよ(笑)。ひどい言い方じゃないですか。それどころか自分のコンプレックスを逆手にとって、僕が勝手なことをしているとまで親に言いつけた。この年になってどうして親に言いつけられなければいけないのか……情けないし、夫婦ってめんどうだとうんざりしますね」

 竜一郎さんは、本当にうんざりした表情でそう言った。文字にすると激しそうだが、実際には「なんだかなあ」と言いたげなどんよりした言い方だ。

急接近してきた智花さん

 竜一郎さんは、もともと独身でいることに何ら不自由を感じなかったし、このままでもいいとさえ思っていた。ところが縁あって4年ほど前に結婚した。相手は社内の別部署にいる智花さんで、一回り年下だった。

「その1年ほど前から、なぜか彼女が急接近してきたんですよ。智花のいる部署から僕の同期男性が、うちの部署に異動してきたのがきっかけだった。智花は僕の同期の男に興味があったんじゃないでしょうか。たいした用もないのにうちの部署に来てみたりしてましたね。同期は結婚していますし、智花にはまったく興味がなかったみたい。それがちょっと不憫になって、僕が彼女に声をかけたりはしていました」

 そうこうしているうちに「今度、食事でもしませんか」と智花さんから誘われた。一回り下の後輩女性にそう言われて、無碍に断るのも悪い気がしてつきあった。とはいえ、もちろん竜一郎さんがごちそうしたのだが。

 それで味をしめたのか、智花さんはときどき誘ってくるようになった。ときにはさりげなく支払いをすませてくれることもある。気配りもできるし、それとなく彼女の部署を探ってみると仕事もできるらしい。「ずいぶん前から婚活しているけど、それだけは一向に望みが叶わないみたい」という噂も聞いた。

「結婚したいと思っている女性なら、あまり親しくなりすぎないほうがいいなと僕のアンテナが感じ取りました。彼女と結婚なんて考えられなかったし。もちろん、あちらだって一回りも上の僕と結婚する気なんてなかったかもしれませんけど」

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