自民青年局「セクシーダンス懇親会」問題でダンマリを決め込む“もう一人のキーマン” 「地方議員のドン」が果たした役割と取材に対する呆れた“弁明”

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「日当も支給」

 それにもかかわらず、これまで細田氏の責任を問う声が表立って上がらなかった理由について、埼玉県議会関係者がこう話す。

「そもそも外部の人間で常任委員会議長の権限や地位について正確に理解している者は少なく、また自民党内でも青年局に所属した経験のある議員でなければよく分かっていないのが実情です。それをいいことに、細田氏はこれまでダンマリを決め込でいたばかりか、地元・戸田の関係者には“私は懇親会など知らない”と吹聴していたとの話も聞いている。騒動の発覚直後には議会にも姿を見せなくなり、県議の間からは“逃げ回っているのでは?”といった声も漏れました」

 細田氏は今回の会議出席に際し、「埼玉県連から交通費や宿泊費、さらに日当まで支給」(同)されていたため、県議会でも説明を求める声が一部で上がっているという。

「深くお詫び申し上げます」

 細田氏に懇親会出席の有無や責任をどう感じているか、過激パーティーに対する見解などを問うたが、

〈今般の近畿ブロック会議懇親会に関する事案については、自民党青年局3月11日付「青年局ブロック会議をめぐる事案について」の記載の通りです〉

 と文書で短く返答してきたのみで、自らの言葉での回答を拒否した。ちなみに細田氏が「参照」を促したのは、

〈懇親会において、会の趣旨にそぐわない極めて不適切な内容の余興が開催県連青年局により企画され、実施されましたことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます〉

 と“全面謝罪”する内容の青年局の談話(11日付)を指す。

 問題の発覚以降、「唯一、責任を取っていないトップ」と指摘される細田氏の今後の言動に注目が集まる。

デイリー新潮編集部

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