「イタいファンから始まった」 我妻三輪子さんと中川晴樹さんが語る結婚ウラ話

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「見たら感染しちゃう!」

 2007年夏、ショートヘアのキュートな女の子がこう叫ぶテレビCMが「あの子は誰?」と話題になった。「Re:Genesis」という海外ドラマのDVDを宣伝するもので、彼女は当時16歳の我妻三輪子さん(33)。このCMを見て体に電流が走ったように「恋に落ちた」と語る俳優・中川晴樹さん(46)との結婚を発表したのは、昨年12月19日のことだ。

 ネットで調べて彼女は我妻さんだと知った中川さん、09年10月に東京・渋谷のユーロスペースで行われた我妻さんの出演映画「Mogera Wogura」の舞台あいさつを見に行き、まずは、

「握手をしてもらいました」(中川さん)

 その後、映像カルチャー雑誌「ピクトアップ」のコラムで「大ファンである」と明言し、我妻さんについてまるまる1ページ語ったほど。そのかいあってか、彼女が初主演を果たした12年の映画「恋に至る病」の取材で一緒に写真を撮り、思いのたけを伝えた。

「相当にイタいファンだったと思います」(同)

 ところが、我妻さんは言うのである。

「私のほうが先に異性として意識していました」

 取材後、当時のマネジャーにも告げられた。

「めっちゃタイプでしょ? 照れてたね」

 見破られていたわけだ。

GINZA SIXの屋上でプロポーズ

 13年2月、中川さんは我妻さんの出演舞台「発情ジュリアス・シーザー」を見に行き、お祝いの花を差し入れると、彼女から「お会いしたかったです」とメールが。中川さんは「素晴らしい舞台。あそこの芝居がすごく良かった」と返信。これが「自分の立ち位置が分からず何もうまくいっていない」と苦悩していた我妻さんの心に光をともした。

 以後、時候のあいさつのほか、舞台の感想や激励をつづったメールのやり取りが続いた。我妻さんの最初の結婚(15年)や長女の出産(19年)に際しては、中川さんから「おめでとう」。あくまで応援する立場だった。

 我妻さんが22年に離婚すると、中川さんは「大丈夫ですか」。我妻さんは感謝した。「私が落ち込みやすいことも知っていて気にかけてくれた。どうしようと思う中、支えてもらった」。

 その後、お茶や散歩をともにする機会が増え、親交が深まる。中川さんは運命の日を「(昨年の)七夕にするつもりだった」が、悪天候で仕切り直しに。7月15日、銀座の「GINZA SIX」屋上にある「鶴護(かくご)稲荷神社」に彼女を呼び出し、ひざまずいて「結婚してください」と指輪を渡した。

「いいの? いいの?」。我妻さんは戸惑いつつ、「はい」と答えて涙を流した。

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