フランスで大ヒットした高倉健“伝説の名作”が草なぎ剛主演で復活 知られざる2人の関係にも注目

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不朽の名作をリブート

 俳優の高倉健さん(2014年没)が主演した映画「新幹線大爆破」(佐藤純彌監督、1975年公開)が主演・草なぎ剛(49)、樋口真嗣監督でNetflix(ネトフリ)の映画としてリブートされることが発表された。

 映画界における「リブート企画」とは、オリジナル作品の初期設定を変え、キャスト・スタッフを一新するなどして、過去作品では再現できなかった表現を現代の技術で演出・解釈し再構築。それにより、新しいファンを獲得し、興行収入を向上させることを狙う。ハリウッドでは、「スパイダーマン」、「バッドマン」、「ゴーストバスターズ」、「ターミネーター」、「マッドマックス」など数々の名作がリブートされ、国内では樋口監督がメガホンを取った「シン・ウルトラマン」(22年)が、興行収入44.4億円を記録するヒット作になっている。

 同作は高倉さん演じる犯人が新幹線に爆弾を仕掛け、「走行速度が80キロを下回ると爆発する」と国鉄(当時)に予告。爆弾の解除方法と引き換えに500万ドルを要求する。わずかな手掛かりをもとに犯人を追いつめる捜査当局とのスリリングな攻防を描いたパニックサスペンスだ。志村喬、宇津井健、千葉真一、山本圭に加え、特別出演で田中邦衛、丹波哲郎、北大路欣也(81)、さらに志穂美悦子(68)や岩城滉一(72)なども出演していることで知られる。

 わずかな差で犯人を取り逃がす警察、巧妙な仕掛けで身代金を要求してくる犯人――その攻防劇は海外でも大きな反響を呼び、フランスでは大ヒット。1994年に公開され日本でもヒットした、キアヌ・リーブス(59)主演のハリウッド映画「スピード」にも影響を与えた不朽の名作である。

 同作品のファンだった樋口監督が、長年温めてきたリメイク企画を、ネトフリとともに映画化することが決定したもので、06年の映画「日本沈没」でタッグ組んだ草なぎを主演に迎え、原作に新たな解釈を加えて最新技術を駆使し、〝令和版〟として作り直すことになった。全世界配信となるという。

「樋口氏は、人気コミックを実写化した2部作の映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(15年)、『シン・ゴジラ』(16年)など、東宝の大作映画で監督を務めています。今回、ネトフリ側のエグゼクティブプロデューサーを務める佐藤善宏氏は元東宝で、両作品の製作を担当していました。最近の東宝は、アニメや人気コミックの実写化など手堅い企画でないと通りづらいのでしょう。佐藤氏は、東宝ではできない仕事をしたかったようで、信頼のおける樋口監督と組み、東宝のライバル会社である東映作品のリブート企画を通したのです」(映画担当記者)

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