岸田総理が周囲に「自民党が終わってしまう」 政倫審を放置した茂木幹事長を更迭するプランが浮上

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“幹事長更迭論”が浮上

 こうして冒頭の場面のように、総理が自ら矢面に立って裏金問題について答弁するに至ったのだが、

「総理は自派閥である岸田派の政治資金収支報告書の不記載に関して“(17年以前の状況は)資料がなく、実態を確認できない”と発言。また、安倍派の裏金問題についても“はっきりした経緯は確認できていない。森(喜朗)元総理が(裏金作りに)直接関わったという発言があったとの報告は受けていない”と無内容な釈明に終始しました」(同)

 武田氏や安倍派の4名も同様で、「政倫審や参考人招致は証人喚問と違って出席を断ることができるし、うそをついても罪に問われない」(同)ので言い逃れも容易だったということだろう。

 自民党所属のさる議員は、

「本当に派閥の裏金問題を明らかにしようと思ったら、証人喚問するしかない。今年1月、政治刷新本部が立ち上がりましたが、どういう経緯で“裏金還流システム”が出来上がったのかを解明しない限り、改革なんてできるはずがない」

 と、至極真っ当な指摘をする。だがしかし、目下、官邸内部で話題に上っているのは総理の足を引っ張った“下手人”たちに対する処遇だという。特に、

「総理周辺は“茂木幹事長は、いつクビを切られてもおかしくはない”とささやいています。官邸内で“幹事長更迭論”が浮上しているのです」(前出・青山氏)

 総理の茂木氏に対する怒りは頂点に達しているということか。

「今後、安倍派幹部らの党内処分を決する際にも、茂木氏が障壁になる恐れがあるとみられている。3月末の予算成立後、ないし4月末の補選の結果を受けた交代がセオリーですが、より早期の交代説を唱える向きすらあります」(同)

赤ベンツ不倫と秘書官の銀座豪遊

 もっとも、最近の岸田総理はまさに四面楚歌の状況で、頭を悩ます出来事には事欠かない。その一つが、本誌(「週刊新潮」)が3月7日号で報じた、歌舞伎町のホテルを舞台にした広瀬めぐみ参議院議員(57)の「赤ベンツ不倫」であろう。

「折しも派閥裏金問題で自民党議員の倫理観が厳しく問われている最中ですからね。人妻でもある広瀬参議院議員とカナダ人サックス奏者の不倫が明るみに出たのはタイミングとしては最悪でした」(前出・自民党関係者)

 またさらに、こちらも本誌(2月29日号)が報じた岸田事務所の番頭秘書、山本高義総理秘書官(52)の「銀座豪遊」については、

「総理が山本秘書官本人に“なにをやっているんだ”と激怒したと聞いています。裏金問題に加えて、能登半島地震の対応に政府一丸で取り組んでいる最中の銀座通い。しかも総理秘書官の給与は年収1200万~1400万円なので、給与だけで銀座に通い詰めるのは不可能。原資に関して“パーティー券を売った一部をポッポに入れているんじゃないか”と疑義が持たれており、総理が怒るのも無理はない」(同)

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