萩生田光一氏に党内から“敵前逃亡”の声 「政倫審から体よく逃げ切った」

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 自民党派閥の裏金事件が尾を引いて、岸田文雄政権の支持率は最低水準を飛行中だ。総理周辺はV字回復を画策するものの、克服すべき課題は多い。

「4月の国賓待遇での訪米、春闘における賃上げ、そして、6月に実施予定の定額減税など。これが反転攻勢への主な材料といいます」

 と言うのは政治部デスク。

「総理は支持率が回復した時点で衆院解散に持ち込むもくろみとされますが、最大のハードルは4月28日投開票の衆院3補選ですね」

積極的な不戦敗

 4000万円超の裏金が発覚した谷川弥一前衆院議員の選挙区は長崎3区。自民党内には、“積極的な不戦敗”を訴える声が根強い。

「ここは区割変更の関係で、次期総選挙から“消滅”します。地元でも“なくなるのに無理をする必要はない”との声が少なくありません」

 細田博之前衆院議長の死去を受けた島根1区では、1月に元財務官僚の擁立が決まっている。

「立民の対抗馬・亀井亜紀子氏は、父親が元国土庁長官の久興氏で保守層にも食い込んでおり、決して侮れません。島根は保守王国ですが、自民の県連はいまから“かなり厳しい戦いになる”とこぼしていますよ」

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