「赤ベンツ不倫」の自民党・広瀬めぐみ議員 政倫審を前に最悪のタイミング…茂木幹事長との意外な関係とは

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“この日のこの時間でないと応援に行けません”

 その広瀬議員の評判を政治部デスクに聞くと、

「自民党内では“偉そうな人”という認識をされていました。例えば、彼女がほかの自民党議員の応援に出向く場合、新人議員ですから日程に関する注文を出すことはあまり考えられないのですが、広瀬さんは“この日のこの時間でないと応援に行けません”というオーダーを出すのです。要求の多い、わがままな議員だと言われていました」

 と、話す。

「タイミングは最悪でしたね。彼女の不倫が報じられた2月28日はまさに政治倫理審査会の開催を巡り、与野党で大揉めしていた時でした。そこを岸田文雄総理も出席するということで何とか開催にこぎつけた。開催できたから良かったものの、これで自民党に対する風当たりは一層強まる。自民党幹部に波及して、さらに問題をこじらせていた可能性があったわけですから」

 その幹部とは鈴木俊一財務相と茂木敏充幹事長のことである。

 麻生派関係者が言う。

「広瀬さんが麻生派に所属しているのは、ほかならぬ、鈴木大臣の地元である岩手選出の参院議員であるからです。“小沢一郎王国”と称された岩手選挙区で当選したのは実に30年ぶりの快挙でした。その陰で鈴木大臣の強力な支援があったことが勝利につながった。鈴木大臣が街頭演説や個人演説会にまで顔を出し、支援を求め、“鈴木直系”の候補であることを印象づけていたわけですから」

 それゆえ、今回の不倫報道に鈴木大臣はおかんむりだ。

「鈴木大臣も頭が痛いでしょう。前回のエッフェル騒動の時には岩手県知事選を9月に控えていたという最悪のタイミングでした。案の定、県知事選では猛批判を浴び、自民候補は大差をつけられ敗北しています。今回も地元からは“またか”と言う声が聞こえてきます」

“岩手にめぐみ、広瀬めぐみ”

 実は広瀬議員のことを茂木幹事長もお気に入りだったとされる。

「茂木さんは広瀬さんの擁立が決まってから幾度も岩手県入りし、幹事長自ら“岩手にめぐみ、広瀬めぐみ”と叫びながら、応援に回っていたそうです。そのため、広瀬さんは当選後に茂木派に入会すると言われていました。しかし、“鈴木俊一さんがいるのに茂木派はまずいのでは”という声があがり、最終的に麻生派に入会したのです。広瀬さんの入会は当選から半年も経った後。時間がかかったのは、そういう事情があったからでしょう」

 当選に尽力した茂木幹事長としても、今回の不倫報道は顔に泥を塗られた思いであろう。

 もっとも、茂木幹事長は今回の不倫報道について、“どこ吹く風”を装っている。

「政倫審での調整でも茂木さんは意図的にサボっていて、何もやりません。本人と岸田総理との関係は決定的に悪くなっており、総理が出ようが出まいが、次期総裁選への出馬に意欲を示している。最近は仕事もせず、精力的に若手議員と飲みにばかり出かけていて、呆れられています。広瀬さんを応援していたのは茂木さんですから、何かコメントがあってもよさそうですが……」

デイリー新潮編集部

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