妻の不倫相手が臆面もなく現れた… 対峙した47歳夫が「自分も同じ穴の狢になった」と感じた瞬間

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前編【妻は浮気をしているのでは… 夫婦の“微妙な亀裂”を見て見ぬふりしてきた47歳夫をまちうけていた「まさか」の展開】からのつづき

 横沢幸司さん(47歳・仮名=以下同)は、入社式で再会した元カノの遼子さんと28歳の時に結婚した。娘にも恵まれ、近くで暮らす義母と義妹が共働きの生活を支えてくれた。ふとしたきっかけで「妻が浮気しているのでは」との疑いを抱くも、その気持ちに見て見ぬふりを決め込んだ幸司さん。だがあるとき義妹の忍さんから、遼子さんが不倫している証拠の写真を見せられる。動揺した幸司さんは、求められるまま義妹と関係をもってしまった。

 ***

 それ以来、幸司さんは毎日、どぎまぎしながら過ごしていた。義妹との件が妻にバレるはずはないと思いながらも、万が一、義妹が暴露したら家庭は崩壊するだろう。それ以前に妻の浮気にはどう対処すればいいのか。お互いさまだと割り切るべきなのか。

「その週末、義妹と義母が遊びに来たんですが、僕はなんだか落ち着かなかった。でも忍は平然としているし、妻もいつも通り。女性のしたたかさを見たようで、怖いなと思いました。義妹なんか『おねえちゃん、幸ちゃんとうまくいってるー? 私も結婚しようかな』などと言い出す始末。からかわれているんじゃないかとさえ思いました」

 その日は近くのカジュアルなイタリアンに行こうということになり、5人で外に出た。祖母と叔母に手をつないでもらった娘はうれしそうで、幸司さんは妻とふたりでその後ろを歩いていった。

「どうかしたのと妻が急に言ったんです。え、なにがと心臓をバクバクさせながら問い返すと『忍に何か言われた?』って。いや、別にと言うしかなかったけど、妻は妹に浮気のことを打ち明けているんじゃないかと思いましたね。食事に行くのを娘が楽しみにしているので、その場では言いませんでしたが、その晩、妻に『好きな男がいるの?』と聞いたんです」

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