バブル末期に一世風靡した超人気CMの“おさる”キャラ…テレビでは全く見かけないけれど、「令和」のいまも“現役”だった!

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NECのキャラクターを継続

 広告業界で誰もが「天才」と認めた佐藤氏の代表作のひとつが「バザールでござーる」。そしてそのキャラは、誕生から33年経った今もNECのキャラクターとしてマイペースで活躍中だ。

 NECのホームページで検索欄に「バザール」と打ち込むと、「バザールでござーる」のサイトが表示される。そこにはPC用、スマホ用のカレンダー壁紙、印刷できる卓上カレンダーなどがあり、毎年更新されている。さらに「プリントアイテム」コーナーには、印刷して使えるポストカードやブックカバー、メモ、原稿用紙なども用意されている。バザールはNECのキャラクターとして生き続け、“ファンサービス”は今も継続しているのだ。

 とはいえ、NECは、2013年にスマホ事業から撤退。個人向けパソコンに関してはブランド名こそ残っているが、レノボの傘下にある。CMが始まった1990年代とは事業構造がガラッと変わって個人向け事業が縮小しており、「バザールでござーる」のサイトやキャラを維持する必要性も小さくなっている。リアルタイムでCMを見ていたファンには懐かしさもあって嬉しいが、わざわざコストをかけて残しているのはなぜなのか。疑問点をNECに聞いてみた。

テレビCMの終了から20年経ったものの

 まず、CMはいつまで放送していたのか? NECの広報担当者によれば、「2004年1月まで放送していました」。テレビCMがなくなってちょうど20年だった。

 上記のように元々は販売促進のキャンペーンキャラクターと位置付けていたが、現在は、「お客様にNECへの親しみを持っていただくためのキャラクターという位置付けです」。放送されたCMのインパクトはかなり大きかったようで、「90年代から2000年代前半にかけて多くの方にバザールでござーるを認知いただいたおかげで、その後、ビジネスのお客様にも変わらず認知いただけている状態でした。また、バザールが皆様に親しみをもっていただけるキャラクターでしたので、変更することなく、現在に至っています」という。

 企業のひとつのキャンペーンキャラが、キャンペーンおよびCM放送を終えて20年を経ても企業に大切に残され、一方で見ていた人々の記憶から消えず、キャラへの愛情さえ抱かれ続けているのは、かなりレアなことだといえる。この点については「露出はたしかに減りましたが、出過ぎなかったことで『飽きた』と言われることもあまりなかったように思います。長く続けたことで、世代を超えて、幅広い年齢層のお客様に受け入れていただけていると感じます」。

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