「岸田vs麻生」の権力闘争が激化 岸田総理に残された「起死回生の一手」とは

国内 政治

  • ブックマーク

 岸田文雄総理(66)が乾坤一擲(けんこんいってき)を賭した派閥解散宣言。安倍派・二階派がその方針に追随する一方、麻生派・茂木派は派閥存続で一致。トロイカ体制も完全に崩壊し、岸田おろしの号砲も鳴り響くなかで、座して死は待たぬと総理は伝家の宝刀を抜く機会をうかがっている。

 ***

 東京・虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」に店を構える「日本料理 山里」。この時期、季節の会席コースは数の子、生うになどの前菜から始まる。お吸い物、お造りを経て、焼き物は甘鯛みぞれ焼き。煮物代わりにふぐ鍋が用意されて、止肴(とめざかな)は和牛ひれ肉の塩焼き、食後には季節の果物盛り合わせも供される。〆て3万円。庶民なら結納などのハレの日くらいしか利用できない、紛れもない高級店だ。

 だが、1月21日午後6時ごろから8時ごろまでの2時間にわたり「山里」の個室でともに舌鼓を打ったはずの、岸田総理と麻生太郎自民党副総裁(83)が帰り際に見せた顔つきはどちらも険しかった。亀裂が修復できぬレベルであるのはもはや明らかだった。

裏金事件の捜査が重大局面を迎えるタイミングで…

 引き金を引いたのは岸田総理である。山里会合からさかのぼること3日の18日夜、緊張からか言いよどみながらも、岸田総理は記者団に突然こう告げたのだ。

「宏池会を解散、す、することを、あー、検討しております」

「宏池会」66年の歴史に幕を下ろすという“宣言”。それは裏金事件の捜査が、重大局面を迎えるというタイミングでの決断だった。

 翌19日、清和政策研究会(安倍派・96名)の松本淳一郎会計責任者(76)と志帥会(二階派・38名)の永井等会計責任者(69)が在宅起訴されたのだが、

「松本被告は2022年までの5年間で約6億7500万円、永井被告は約2億6400万円のパーティー収入等を派閥の政治資金収支報告書に収入として記載しておらず、政治資金規正法の虚偽記載の罪に問われました」(社会部デスク)

次ページ:事前に捜査情報を

前へ 1 2 3 4 5 次へ

[1/5ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。