26人犠牲「北新地放火事件」から2年 30代遺族が告白「夫の命の価値が低いと言われているようで憤りと悲しみが」
2021年12月に大阪市北区曽根崎新地、通称「北新地」に建つビル内の心療内科クリニックで起きた放火殺人事件から2年。26人もの患者らが犠牲となった事件は徐々に“過去”のものになろうとしているが、遺族はどんな思いでいるのだろうか。【ジャーナリスト・中西美穂】
仕事に復帰するための「リ・ワークプログラム」にクリニックで参加している最中、事件に巻き込まれて命を亡くした被害者の妻、その名を仮にAさんとする。年齢は30代。Aさんが自らの日常についてしみじみと言う。...