日テレ「世界一受けたい授業」「SHOWチャンネル」終了で世代交代の波 「イッテQ」「行列のできる相談所」も危なくなってきた

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 日本テレビは土曜20時枠の「世界一受けたい授業」と続く21時枠の「1億3000万人のSHOWチャンネル」を、来年3月いっぱいで終了することを決定した。その理由は、年間視聴率三冠の座を巡り猛追するテレビ朝日対策だという。

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 2004年10月にスタートした「世界一受けたい授業」は、《古今東西の名物講師が登場し自ら「使える学問」を講義》する教育バラエティ番組(番組HPより)。堺正章(77)が校長(総合司会)、くりぃむしちゅーの上田晋也(53)が教頭(進行)、同じく有田哲平(52)が学級委員長を務めて人気となったが、およそ20年の歴史に幕を下ろす。

 一方、21年1月にスタートした櫻井翔(41)がMCの「1億3000万人のSHOWチャンネル」は、放送期間こそ短かったが、前番組「嵐にしやがれ」(10年4月~20年12月)を含めれば10年以上、さらにその前の深夜番組「嵐の宿題くん」(06年10月~10年3月)、「Gの嵐!」(05年10月~06年9月)、「Dの嵐!」(03年7月~05年9月)「Cの嵐!」(02年7月~03年6月)、「真夜中の嵐」(01年10月~02年6月)も含めると、嵐の番組として脈々と20年以上も続いてきた。

 土曜のゴールデン帯(19~22時)の2番組をいっぺんに打ち切るとは、なんとも大胆な改編だ。日テレ関係者は言う。

「今年の年間“個人”視聴率は、プライム帯(19~23時)はテレ朝が春のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)と22時台の『報道ステーション』で独走状態です。全日(6~24時)は目下、日テレとテレ朝が同率で競っていますが、もしかするとテレ朝がコンマの差で抜け出すかもしれません。となると、日テレはゴールデン帯のみの一冠に終わる可能性があります(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)」

日テレの両エース

 テレ朝は22年度(2022年4月4日~23年4月2日)の“世帯”視聴率で開局以来初の三冠を獲得した。“個人”視聴率でも全日とプライムで二冠を達成し、日テレ(全日とゴールデンの二冠)に肉薄。さらに、今年8月の月間“個人”視聴率も二冠ずつの痛み分けとなったことは、デイリー新潮が9月9日に配信した「日テレが8月の月間視聴率三冠王を16年ぶりに取りこぼす…視聴率戦争でテレ朝が圧倒的なリード 最大の敗因は?」で報じた通りだ。

「日テレはすでに来年の年間視聴率を見据えており、“三冠再奪取”が社是となっています。そのためには、個人視聴率で5%(世帯では8~9%)が取れない番組は打ち切りということでしょう」

 それが「世界一受けたい授業」と「SHOWチャンネル」だった。もっとも、それだけではないという。

「『世界一受けたい授業』のプロデューサーは高橋利之氏、『SHOWチャンネル』の企画・演出は古立善之氏と、日テレのエースです。この2人の番組にも手をつけたとなると、日曜夜の番組も先は長くないと言われ始めています」

 それが古立氏が企画・演出の「世界の果てまでイッテQ!」(日曜19:58~20:54)と高橋氏が企画・総合演出の「行列のできる相談所」(日曜21:00~21:54)、このゴールデン2番組だという。

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