「専属通訳は恋愛禁止」「幹部を鬼の形相で罵倒」 池田大作氏の知られざる“裏の顔”

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女子学生が感激して号泣

 長井氏の証言にもあったが、名誉会長は現物配布が大好きで、

「ある時、池田氏が大学をお忍びで訪れたことがある。私はそれを知らずに池田氏の部屋がある棟の下で、同級生と長時間話していたんです。すると教授が来て“二人が親しく懇談している様子を創立者が上からご覧になり、『彼らにこれを』と激励をいただきました”と言って、お盆に載ったあんパンと牛乳を渡されたことがあります」

 学生に声をかけることもしばしばだった。

「池田氏が来ると、構内を白いベンツがクラクションを鳴らしてゆっくり走るのでわかるんです。それが池田氏が乗っているという合図なんですよ。すると女子学生が感激して号泣して“センセーイ!”と叫ぶ。池田氏は車から降りて彼女たちの肩を抱きすくめ、“どうして泣くの。君たちは僕の娘だよ。娘がお父さんの前で泣くなんておかしいよ。涙は創価の王女に似合わないよ”などと言うのです」

 安手のホストのようなせりふだが、

「こういうことを堂々と言えるのも池田氏のすごいところですよね。スピーチでも“心のダイヤモンドを磨け”“君たちの流した汗はダイヤモンドよりも輝いている”といったせりふが次々と出てくるんです」

 こうして末端の信者からは絶大なる尊敬を集めた池田氏。が、一般信者よりもっと距離の近い、創価学会職員には、また別の一面が見えていた。

“裏切り者!”

「遠くで見ていた池田氏の像と、間近で見た像は大きく異なりました」

 と証言するのは、元学会職員の押木二郎氏である。

「私は2世で、高校の頃から池田氏の御書講義を受けました。“皆が学会を支えていくんだ”と優しく励ましてくれていましたが……」

 大学卒業後、学会本部に就職。折しも、創価学会が藤原弘達氏の著書『創価学会を斬る』の刊行を妨害し社会問題になった「言論出版妨害事件」の直後である。

「池田氏はしばらく謹慎した後、月に1度、本部職員全員が集められる『全体会議』に姿を現わすようになった。今でも覚えているのはこの時、言論問題で学会について批判めいた意見を述べた幹部職員複数人を名指しして“裏切り者!”とつるし上げたことです。千人以上いる前で“〇〇、お前はこんなことを言っていたな”と鬼の形相で怒鳴り、罵った。叱られた方は直立し、恐怖で震え上がっていましたよ。学生の時に接したのとはまったく別の姿でしたし、世間には反省を示していただけに、表と裏があるんだなと失望した記憶があります」

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