維新におびえて妨害工作? 丸川珠代議員が衆院鞍替えで「心配だらけ」の理由とは

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 内閣支持率が3割を切る“危険水域”に入り、岸田文雄総理は年内の解散総選挙の断念を表明した。

「このニュースに胸をなで下ろした議員は、決して少なくありません」

 と言うのは政治部デスク。

「次の総選挙から衆院に鞍替えする、参院議員の丸川珠代元五輪相もその一人です。とくに彼女には“いま解散されたら困る”という切実な事情がありました」

 テレビ朝日の局アナから転身した丸川氏も、いまや当選3回のベテラン議員だ。

「自民党内でも“上昇志向の塊”と評される野心家で、初の女性宰相を目指しているとか。元アナウンサーだけに全国的な知名度がありますが、参院とは別物の政治活動に戸惑っている様子。連日、都連の幹部たちに“何とかなりませんか!?”と泣きついているそうです」

「早くも音を上げている」

 丸川氏は4年前の参院選において、全国最多の約114万票を獲得している。何がそんなに心配なのか。

「彼女はこれまで選挙に向けた活動を党本部に丸投げしてきたので、きめ細かいノウハウが身に付いていません。自分の意思で支持団体や支援者へのあいさつに出向いた経験もないはず」

 参院議員は選挙が6年に1度。しかも、彼女の選挙区は東京都全域だった。

「参議院とは対照的に、衆議院は小選挙区という限られた地域への浸透度で勝敗が決まる。東京7区の支部長に就任して以来、彼女はミニ集会や祭りなどの行事に精力的に顔を出してきましたが、有権者との距離の近さや訪問先の多さに早くも音を上げている」

 丸川氏が地道な政治活動が苦手なことは党内でも知られた話。五輪相だった平成29年には、彼女が前年に獲得した党員はわずか2人だったことが明らかに。国会議員の中で大差の“最下位”で、罰金に加えて二階俊博幹事長(当時)から厳重注意を受けたほどだ。

 自民党都連関係者が言う。

「丸川さんの最大の不安は、対抗馬となる日本維新の会の小野泰輔衆院議員。一昨年の衆院選に東京1区で初挑戦し、選挙区で敗北しながら比例で復活当選を果たした維新のホープです」

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