義母、愛犬の死で年上妻が口にした“ありえない言葉” 不倫を疑われ51歳夫がとった意外過ぎる行動とは

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前編【職場の“7歳年上”女性に狙われた新入社員 トントン拍子に交際、突然の妊娠…51歳男性が振り返る“特急列車婚”の末路】からのつづき

 浜田享平さん(51歳・仮名=以下同)は、今年初めから妻の瑠美さんと別居している。理由は彼の“不倫”だが、享平さん本人はそんな関係ではないと言い張っている。7歳年上の瑠美さんは、もともと職場の先輩で、彼女の方からのアプローチだった。当時、享平さんが交際していた学生時代からの恋人は、別れる口実を探しており、瑠美さんの存在を理由に半ば言いがかりのように破局を迫った。享平さんの略奪に成功した瑠美さんは、妊娠を経て退職、結婚することに。「まるで特急列車に乗ったかのよう」と享平さんは当時を振り返る。

 ***

 息子が生まれて1年後、瑠美さんが再就職した。かつての瑠美さんの仕事ぶりを知っている他社の知り合いが声をかけてくれたのだという。協力体制で仕事をしていこうと言うと、「母に来てもらうことにした」という返事だった。

「どうしてと思わず言ってしまいました。夫婦で協力してやっていこうよと言うと、母に来てもらったほうが仕事に専念できるのよと。なんだか急にムカッとしました。彼女が仕事に専念したい理由は何なのか。僕ががんばってもなかなか給料は上がらないから、瑠美が働いてくれるのはありがたい。でも彼女は家計のために働くわけではない。家庭を最優先させてくれない妻に怒りがわいたんだと思う。でもどうして妻が家庭を最優先させなければいけないのか、夫は最優先していないじゃないかと言われればそれまでですよね。そのあたりは生理的な感覚の問題なのかもしれませんが……」

 うっかり「母親がいないなんて、子どもがかわいそうだろ」と言ってしまった。瑠美さんは「どうして母親だけに押しつけるの?」と冷静に、だがきっぱりと言った。瑠美さんの仕事ぶりを見ていれば、彼女が黙って家庭に入る人間ではないとわかっていたはずだが、「僕の妻になったのだから、子どもの母親なのだからという気持ちが強くて。彼女の本性をうっかり失念していた」と享平さんは言う。

 瑠美さんの母親は、ふたりの自宅と同じマンションで暮らすようになった。保育園の送り迎えから家事に至るまで、ほとんど義母が担ってくれた。享平さんが早く帰ると、なるべく義母には自分の部屋で休んでもらうようにしていたが、頼り切っているのは瑠美さんだけではなく、自分も同じだったと振り返る。息子が中学を卒業するくらいまで、その状況は続いた。

「義母と僕はつかず離れずうまくやっていましたが、瑠美と義母は本当の親子だからこそかなり激烈にやり合うこともありました。僕はとにかく間に入らないようにしてた。どちらの味方もできませんから。ただ、その諍いを見ていると瑠美の強烈さがよくわかった。80歳を越えた母親がちょっとミスをすると『ボケてるんじゃないの、おかあさん』と辛辣に言う。そんな言い方をしなくてもと思うことが多々ありました」

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