47歳夫がパパ友に抱いた“友だち以上の感情”が招いた大暴走「こんな混沌とした人生を送ることになるなんて」

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「混沌とした人生を送るとは」

 誰かを愛したい、誰かに愛されていたい。その気持ちは誰もがもっているかもしれないが、それが必ずしも満たされるとは限らない。そして自分自身の正直な気持ちが、いつでも自分で把握できるわけでもないのだろう。愛情の問題はむずかしい。

 彼はその後も混沌とした日々を送っているようだ。「仕事のこと以外、なるべく考えないようにしている。朱美さんとはときどき、彼女の家で関係をもっている」とのことだ。娘は来年、大学受験だ。その後、朱美さんとの関係がどうなるのかは考えられないという。

「自分でもいいかげんな性格だと思いますが、結婚後にまさかこんなふうに混沌とした人生を送るとは思っていませんでした。自分が撒いた種とはいえ、なんだかすっきりしない日々です」

 すっきりさせなくてもいいのかもしれない。そう考えを変える手もある。

前編【結婚すると予定外の妊娠で退職した妻 47歳夫がその時、抱いた“疑念”は夫婦関係の終わりの始まりだった】からのつづき

亀山早苗(かめやま・さなえ)
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。

デイリー新潮編集部

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