加藤鮎子こども政策相は“辞任第1号”に? 政治資金還流やパワハラ疑惑で野党の狙いの的に

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 先の内閣改造・党役員人事で、大幅な女性登用をアピールした岸田文雄総理。が、早くも“黄色信号”がともっている。

「岸田内閣が看板政策に掲げる異次元の少子化対策を担う、加藤鮎子こども政策相です」

 と言うのは政治部デスク。

「大臣に就任した直後から、政治資金を母親に還流させているとの指摘が。次いで違法な太陽光発電事業を手掛ける起業家との蜜月ぶりや、秘書へのパワハラ疑惑まで飛び出しました」

 さらには、こんな話も追い打ちをかけている。

「政府は少子化対策として、ベビーシッター利用料の一部を補助する割引券を配布してきた。今月2日には今年度の発行上限である39万枚に達したことで、事業は一旦停止された。ところが4日後、加藤氏は事業再開を表明。これが政府内で“寝耳に水”“報道で初めて知った”と不評を買ったんです」

「目が泳いでいる理由は…」

 実際のところ、急な方針変更は官邸の指示だった。

「事業が停止されるや、SNSには“岸田政権は少子化を推進する気か”“あまりに中途半端”といった厳しい声が相次いだ。慌てた官邸サイドがこども家庭庁に事業再開を指示し、加藤氏が発表したワケです」

 加藤氏にしてみれば、“自分は指示に従っているだけ”との思いだったろう。

「そうだとしても、厚労省など他省庁や党本部との連携不足は明らか。党の幹部たちは“当事者意識が欠如している”“まるで他人事だな”とご立腹です」

 20日に召集の臨時国会で、野党はそんな加藤氏を厳しく追及する構えだ。

 野党幹部がそっと明かす。

「加藤大臣の追及は既定路線。会見でも、事務方が用意した原稿を棒読みするだけなのに言葉に詰まる場面が目につく。常に自信なげで目が泳いでいるのは、政策の理解不足が理由だろう」

 野党が手ぐすね引く加藤氏は“辞任第1号”の有力候補といわれている。

 

週刊新潮 2023年10月26日号掲載

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