プール撮影会、検討会は“匿名”で関係者らの不安 “過激なフェミニスト”などの偏り懸念も「全くフラットな方たち」

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 10月14日。秋晴れの中、埼玉県越谷市にあるしらこばと水上公園で今年最後となるプール撮影会「スペシャルプール大撮影会inしらこばと水上公園」が開催された。40人以上の出演者たちが華やかな水着に身を包み、延べ500人を超えるカメラマンたちが彼女たちの姿をシャッターに収めていた。【徳重龍徳/グラビア評論家】

 埼玉県のプール撮影会は今年、大きく揺れた。県内のプールを管理する埼玉県公園緑地協会は6月、一部の撮影会でルール違反があったとして、6事業者にイベント開催の中止を要請したうえ、今後は水着撮影会は許可しないと発表した。

 だが、要請が開催直前だったことや、表現の自由の侵害との声など世間の反発もあり、埼玉県の大野元裕知事は公共施設での水着撮影会について「表現の自由」内であるとし、中止要請は適切ではないと公園緑地協会を指導。同協会はわずか数日で中止要請を撤回することとなった。

 7月19日には年内の水着撮影会についての暫定的なルールが発表された。衣装ではマイクロビキニなど露出度の高い水着や貝殻の水着などがNGとなり、ポージングに関しては水着をズラすポーズなどが禁止となった。このルールの下、9月から再びプール撮影会が行われていた。

複数の職員が見回り“露出”をチェック…

 今回取材した撮影会を主催するエーテルは、6月のプール撮影会騒動で大きな被害を受けた。開いてきたプール撮影会にルール違反はなかったにも関わらず、開催2日前に中止を余儀なくされ、その被害額は1,000万円を超えた。

 同社の植田章太郎さんによれば「9月からの撮影会ではスタッフの数を増やしました。ゾーニングを増強するためのブルーシートは開場前の朝7時から貼りました。そのため人件費などコストは以前よりも増えています」と話す。

 公園側も複数の職員を撮影会に派遣し、撮影会の開始の10時から終了となる17時すぎまで、グラドルたちの露出が適切かどうかプール内を終始チェックしていた。生産性のないこの作業はけっして面白いものではないだろう。公園職員に「ご苦労さまです。大変ですね」と声をかけると「仕方ないですよね」と苦笑いを浮かべていた。

 公園職員から露出が多いと指摘されると、出演するタレントはすぐに着替えることが求められる。植田さんによれば、この日も1人が指摘され、すぐに別の水着に着替えたという。

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