仲良し友人夫婦の付き合いが、一転、不倫劇に… 42歳夫だけが知らなかった彼らの面倒な過去

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前編【42歳夫が悩む「妻の親友たち」との関係性 “やっと仲間に入れた”と思った矢先、我が子に悲劇が】からのつづき

 三枝秀太朗さん(42歳・仮名=以下同)と静佳さんの夫婦は、将史さん・芽衣さん夫婦と良好な関係を築いていた。秀太朗さんが“学生時代からの仲良し3人組”に加わる形で親しくなり、住まいも徒歩5分の距離にある。秀太朗さん夫婦の長男が乳幼児突然死症候群で亡くなった際にも、友人夫婦の優しさに助けられた。

 ***

 秀太朗さんが35歳のとき、娘が生まれた。今度は大丈夫か、ちゃんと育ってくれるかとふたりは神経質になりながら見守った。

「突然死は1歳未満、特に生後半年までが多いので、娘が1歳になったとき、ほっとして静佳と手を取り合って泣きました。僕らの願いはただひとつ、元気で大きくなってほしい。それ以外はどうでもいい、と(笑)」

 その間、芽衣さん宅はもうひとり子どもが増え、当時、8歳になった女の子と4歳の男の子がいた。以前ほどではなかったが、それでもときどき二組の家族は一緒に遊びに行ったり、芽衣さんの母親が子どもを見てくれる間に、夫婦二組で食事に行ったりもした。

友人夫婦に異変

 ところが今から1年半ほど前、ふたりとあまり連絡がとれなくなったことがあった。駅前の居酒屋でたまたま将史さんに会うこともあったが、いつも話ができないほど酔っていた。将史さんと芽衣さんの間に何かがあったらしいと秀太朗さんは感じたものの、静佳さんは知っているのだろうが、何も言わない。

「僕らを助けてくれたのはあのふたりなんだから、ふたりに何かがあったら力になりたいと静佳に言ったんですが、『私たちが介入できるようなことじゃないのよ』とその話題を避けようとする。僕はいてもたってもいられなくなって、芽衣さんにLINEで連絡しました。話をしてみたら、少しはストレス解消になるかもしれないから、いつでも言ってと」

 数日間、既読にもならなかったが、ある日突然、「今日会える?」と連絡があった。残業をとりやめて指定された喫茶店に行くと、以前より痩せた芽衣さんがぽつんと座っていた。

「そこで初めて、3人の関係性の詳細を聞かされました。芽衣さんは『結婚するとき、静佳に秀太朗さんには全部話しておいたほうがいいよと言ったんだけど』とため息をついていました。秘密にしていたわけじゃないけど、ごめんなさいと謝られもした。僕は話を聞いている間、何度もショックを受けました」

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