大いなるマンネリも見納め? 司会からもジャニーズ締め出し 有吉抜てきでどうなる「大茶番劇」紅白

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 今年の第74回NHK紅白歌合戦の司会が発表された。有吉弘行さん、橋本環奈さん、浜辺美波さん、高瀬耕造アナウンサーが務めるという。橋本さんの八面六臂(ろっぴ)の活躍は昨年大絶賛されており既定路線だったものの、有吉さんの抜てきには驚いた。紅白の司会といえば昨年の櫻井翔さん(呼称は「スペシャルナビゲーター」)をはじめ、代々ジャニーズタレントが起用されていた特別枠。改めて、NHKがジャニーズから距離を置く姿勢を打ち出してきたといえる。

 しかし紅白司会と有吉さんとの相性は未知数だ。だいぶ色を薄めてきたとはいえ、紅白といえば良くも悪くもベタな演出が恒例。シラけた顔や無表情で手拍子をするアーティストが映るたび、いたたまれない気持ちになるものの、今年はコロナウイルスの5類移行で行動制限も解除され、久しぶりにアーティスト同士のコミュニケーションやお祭り感が求められている年なのではという見方もできる。

 でも有吉さんといえば、そういう「お約束」を逆手に取ってきた人ではなかったか。そつのない司会進行はもちろんできるが、小芝居やごまかしは決して見逃さない。「有吉の壁」における、とにかく明るい安村さんやパンサー・尾形さんら、不器用なリアクション芸人たちに対する姿勢を見ていると特にそう思う。楽をしてベタな流れに一度手をつけたら、吐くほどやり切るまで許さないぞ、という厳しささえうかがえるほどだ。

 その有吉さんが、大いなるマンネリといわれて久しい紅白の司会となる。彼の良さが殺されない進め方はあるのか不安になってしまう。

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