巨人の本拠地が築地市場跡地になる可能性は? 「品川駅の真上に」というプランがボツになった理由

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 もしかしたら、将来は東京・築地でジャイアンツ戦が繰り広げられることになるかもしれない。東京都が募集した築地市場跡地の再開発事業で、三井不動産を中心とする企業連合(特別目的会社)が多目的スタジアム建設などの提案をしていたことを、日経新聞が報じたのは9月7日。

 都庁の関係者によると、

「市場跡地は19.4ヘクタールもの広さがあり、都は定期借地権(70年間)という形で再開発案を募集していました。コンセプトは、水と緑に囲まれた国際的な交流拠点等をつくるとしていますが、これだけの土地を手掛けられる事業者はおのずと限られてきます」

 日経新聞によると、三井不動産の企業連合には大手ゼネコンも出資しているが、注目は読売新聞グループ本社も参加していることだ。公募は8月末に締め切られたが、その内容はホテルやオフィスのほかにスタジアムが含まれているという。これはつまり、ジャイアンツの新球場のことではないのか。

「品川駅の真上」というプランも

 読売新聞グループの関係者が言う。

「もともとジャイアンツの本拠地の移転計画は、読売東京本社の滝鼻卓雄元社長の時代に積極的に進められました。東京ドームは読売新聞所有のスタジアムではなかったため看板の広告料も物品販売の収入もありませんでした。そこで、川崎市にある2軍の本拠地や品川などに新球場をつくるプランが実際に検討されていました」

 なかでも、品川は大手ゼネコンに依頼して設計プランまで作らせていたという。

「その場所は品川駅の真上です。私もプランを見たことがありますが、“こんなところに球場が建設できるのか”と驚いたほど。結局、地主のJRが要求してきた値段が高すぎて、計画は頓挫してしまいましたが」(同)

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