楽天「松井裕樹」のFA移籍はあるか デーブ大久保監督時代の“恩”で巨人説が流れる背景

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松井はメジャーでもいける?

 信頼を寄せる“先輩”が巨人にいるとなれば、交渉はスムーズに進められるだろう。もっとも、松井自身も楽天への強い愛着心があるのも事実だ。

 海外FA権を取得した4月27日の試合後、松井は去就に関する質問を受けた。「まだシーズンの序盤ですし……」と一笑したが、

「個人的なことにフォーカスできないのが実際のところですね。でも、せっかく取得できた権利だから、しっかり考えたい」

 と、意味シンなコメントも残していた。さらに、「メジャーに興味がないわけじゃない。でも、まずは球団と話をしたい。大事にしてくれていることは感じています。ここまでのプレーをどんなふうに評価してもらえるのか、楽しみですね」とも話していた。

 この海外FA権取得時の一問一答で分かったのは、前年オフの契約更改で「契約延長」を交わしていないこと。そして、あらゆる交渉を楽しもうとしていることだ。

「16日、京セラドームで行われたオリックス対楽天の試合にはメジャースカウトも大勢来ていました。彼らのお目当ては山本由伸(25)でしたが、7回で降板してしまいました。山本降板と同時に席を立った米スカウトもいましたが、最後まで試合を見ていた何人かは松井を見て、『メジャーでもやっていけるんじゃないか?』と評価していました。とくに、カブスのジェド・ホイヤー編成本部長(49)は真剣な表情でしたよ」(前出・記者)

 松井の性格だと思われるが、過去、メジャーリーグに挑戦した選手はその願望を温めながらMLB球で練習するなどの準備も同時進行させていた。松井は「行く」と決めなければ行動に移せないようだ。しかし、先のクローザー転向のように、決めてからの行動力には物凄いパワーがある。メジャー球団からの評価を聞き、残留、国内移籍、メジャー挑戦の3択になる。決断してから準備を始めるのだろう。

 過去、楽天はMLB志望だった則本昂大(32)と、3年契約が切れる2019年の開幕直前に7年契約を結び、残留させた。また、22年オフには国内FA権を取得していた辛島航(32)を慰留させた前例がある。則本に対しては当時GMだった石井監督が頭を下げまくり、辛島には4000万円増を提示し「必要な戦力」だと言い続けた。今回の松井に対してだが、CS進出をかけたペナントレース終盤という事情があるにせよ、その当時に見えた“交渉の気配=本気の慰留度”が感じられない。

「楽天モバイルパーク通算100セーブ」を達成したとき、松井は両腕を上げてファンに応えていたが、スタンドの先に見えていたのは巨人か、メジャーリーグか……。

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