公明党次期代表候補に“問題児”? 外務政務官時代に山口代表に激怒された理由とは

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 岸田文雄内閣の支持率は、夏を過ぎても低迷中。近く行われる内閣改造・自民党役員人事でも「浮揚効果は期待できない」というのが永田町の相場観だ。

「解散は来年以降に先送りと思いきや、“総理が10月22日の衆参補選と重なるように解散に踏み切る”との見方がくすぶっています」

 と言うのは政治部デスク。

「最近も“岸田総理が各社のデスクを首相官邸に集めて、9月29日に臨時国会を召集して冒頭で解散し、10月10日公示、22日投開票の案を開陳した”との怪情報が。総理がそんな機密を漏らすわけはありませんが、日程自体はあながち的外れでもないんです」

出所不明のレポート

 奇をてらうことを好む岸田総理だけに、議員たちは気の抜けない日が続く。それは日本維新の会の攻勢で、“常勝関西”が全滅の危機と伝えられる公明党も同じだ。そんな中、出所不明のレポートが話題になった。

〈公明党次期代表に岡本三成氏〉との見出しで、来年9月に任期満了を迎える山口那津男代表の後任候補に岡本氏を挙げて〈頭はいいし、人柄はいいと評判が高いだけに、来年の公明党代表の可能性を感じる〉と持ち上げている。最有力候補の石井啓一幹事長を〈旬を過ぎただろうか〉と、腐(くさ)すようなオチまでついている。

 背景には、山口氏が8月にベトナムを訪問した際の発言がある。同行した記者団に「後進に道を開くのが私の役割」と、今期限りでの代表退任を示唆したのだ。

 公明党担当記者の解説。

「本来なら昨年秋で代表を退き、石井幹事長に譲るのが既定路線でした。ところが夏の参院選後に旧統一教会の問題が噴出し、政治と宗教の関係に世間の厳しい視線が注がれるようになった。山口さんが続投となったのは、党内に“逆風下で今年の統一地方選を乗り切るのに石井幹事長は力不足”との声が多々あったからです」

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