24時間テレビの低視聴率に日テレ社内はお通夜状態 募金額も激減 「マラソンも予定調和だった」

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 8月27日午後8時46分、エンディングの「サライ」が流れる中、102・3キロを走りきったヒロミ(58)が、両国国技館(東京・墨田区)にゴールイン……大団円のうちに幕を下ろした「24時間テレビ46 愛は地球を救う」(日本テレビ)。ところが翌朝、日テレ社内はお通夜のような雰囲気だったという。

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 日テレ関係者が言う。

「それは視聴率のせいです。全体の平均視聴率は11・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)で、全46回中35位タイでした。今年の総合演出は『世界の果てまでイッテQ!』や『1億3000万人のSHOWチャンネル』、『月曜から夜ふかし』など人気番組を手がける日テレNo.1の古立善之さんでしたが、彼もうなだれていたそうです」

「24時間テレビ」が一桁台の視聴率だったのは、番組の初期が多い。2003年からメインパーソナリティをジャニーズ事務所のタレントが務めるようになり、今年はなにわ男子が受け持った。歴代ジャニーズの中で11・3%はワースト記録となった。

「番組名物のドラマスペシャルは、なにわ男子の道枝駿佑(21)主演の『虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ』で13・2%、ドラマが放送された37回中35位の視聴率でした。ドラマの歴代1位は05年に阿部寛(59)主演で江ノ電を描いた『小さな運転士 最後の夢』の26・6%ですから、時代が異なるとはいえ半分以下に……」

 視聴率だけではない。

「番組の最後に募金額の速報値が発表されますが、今年は2億2223万8290円でした。これは昨年の3億1819万4209円より1億円近く減ったことになる。一昨年の4億2102万9826円と比べると約2億円も減っています」

 物価も上がっていることだし、仕方がない気もするが……。

サプライズがない

「そうはいっても『24時間テレビ』はチャリティー番組ですから、これはゆゆしき事態です」

 なぜ今年は、視聴率も募金額も落ちたのだろう。

「目玉のマラソンにしても、決してヒロミさんが悪いわけではない。番組中に走者がサプライズ発表されるまで情報が漏れることもありませんでしたし、還暦も近くなって100キロ以上を走り抜いたのは立派です。ただし、サプライズ発表とはいえ驚きはありませんでした。彼は根っからの“テレビ人間”ですから、時間内にゴールできるだろうと、発表の時点で思ってしまいました。事実、遅すぎることも早すぎることもなく、『サライ』が流れる中、無事、絶妙な時間にゴールしました。妻の松本伊代と2人の息子も引っ張り出しましたが、テレビの演出なら誰でもそうするでしょう。すべてが予定調和で、ハラハラドキドキ、思わず『がんばれ!』と応援してしまうようなものがなかったですね」

 若い視聴者との乖離を指摘する声もあるという。

「番組終盤、病気療養中の谷村新司(74)を励ますため、アリスの堀内孝雄(73)と矢沢透(74)、そして昨年がラストステージだった加山雄三(86)が登場しましたが、徳光和夫アナ(82)が『ベーヤン(堀内)、キンちゃん(矢沢)』と呼んでも、若い人にはチンプンカンプンだったでしょう。そういう場面が何度もありました」

 そして最大の敗因は……。

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