「こっちは工藤會だ」 カタギの人間をターゲットにし続ける最凶組織が関東・京都で暗躍中

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20人以上でカタギを

 一般男性を襲撃して重傷を負わせたとして、千葉県警は8月10日、殺人未遂などの疑いで特定危険指定暴力団「工藤會」傘下・長谷川組の飯田亮組員ら男3人を逮捕した。

「飯田容疑者ら3人は6月、千葉市内の飲食店で、知人らとやって来ていた男性に対し、工藤會の名前を出して脅し、男性の頭部を酒の瓶やバットなどでも殴るなどして、上顎や頬を骨折させる全治約6カ月のケガを負わせた疑いが持たれています」

 と、担当記者。  

 飯田容疑者側と男性側との間にトラブルがあり、最終的に襲撃に加わったのは20人以上とされている。  

「工藤會の長谷川泰三会長代行が組長として率いる長谷川組で若頭補佐を務める三木組の三木秀一組長が、今回の襲撃に関与していると聞きました。三木組ではあえて組員登録をしない組員もおり、捜査当局の監視の目を掻い潜ろうというスタンスが見られるようです。そのやり方はそれなりに奏功しているようですね」

 と話すのは、竹垣悟氏(元山口組系義竜会会長で、現在はNPO法人「五仁會」を主宰)。

千葉の美人局事件

 当代で5代目となる工藤會をめぐっては国税当局も含めた捜査当局の頂上作戦の結果、野村悟総裁が1審で死刑判決を、田上文雄会長と菊池啓吾理事長は無期懲役判決を受け、福岡拘置所に勾留中だ。つまり、トップ3が社会不在の状況で、。野村総裁の殺人容疑での逮捕は2014年のことで、そこからすでに9年が経過していることになる。

 加えて昨年、石田正雄総本部長が率いる石田組の田中幸雄本部長(工藤會上席専務理事)が餃子の王将の大東隆行社長を射殺した事件で殺人容疑と銃刀法違反の罪で逮捕・起訴されている。当時、大林組の社員が乗ったクルマに銃撃した事件で懲役10年の刑を受け、福岡刑務所で服役中だった。

「田中本部長の件もあって石田組は身動きが取りづらくなっている関係から、長谷川会長代行が工藤會をある程度、取り仕切る立場に収まっているようです」(同)

 今回の事件で、少し意外なのは舞台が千葉だった点だろう。工藤會といえば福岡県というイメージは強い。が、近隣県のみならず関西、そして関東にまで進出しているのである。

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