「池袋暴走事故」から5回目のお盆 妻子を亡くした“松永拓也さん”が明かす「遺族」として生きることのジレンマ

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 今年のお盆は2人が夢に出てきてくれるだろうか――。
 
 8月14日午後3時過ぎ。

 都内の墓園は、うだるような暑さの中、蝉時雨が響き渡っていた。

 黒光りした墓石を丁寧に雑巾で水拭きした後、松永拓也さん(36)はしゃがみ込んで線香に火をつけた。目を閉じて手を合わせ、妻の真菜さん(当時31)と莉子ちゃん(同3)に祈りを捧げた。その間約1分。

「愛しているよ。そしてありがとう。2人は手を繋いで仲良く暮らしているのかな。今は2人ともそばにいてくれているのかな」
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