「池袋暴走事故」から4年、松永拓也さんが明かす「常に悲しみの淵にいる遺族像」との葛藤

国内 社会

  • ブックマーク

 桜は散り際が最も美しいと言われる。だが、その「美しさ」は時に、見る人によっても異なる。

「桜って本来、華やかで楽しい時間の象徴じゃないですか。3人で花見をして、桜が散った頃の事故だったので、その時期になるともうそろそろ命日だなって思います。だからやっぱり落ち込みますね」

 東京で桜が散り始めた今年、松永拓也さん(36)は都内の自宅で、現在の心境をそう吐露した。部屋の中には、3人で過ごした当時の写真や絵本など思い出の品々が残されたままだ。(前後編の「前編」)【水谷竹秀/ノンフィクション・ライター】...

記事全文を読む

Advertisement

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。